2017年04月18日 15:23

マダイ
(photo/ Cook, D.C.)
誰もが知る食用魚として有名な種。盛んに養殖され、稚魚は各所で放流されている。クロダイ類よりも沖合に生息するが、幼魚は沿岸域に多く、堤防や砂浜からの釣りで釣れる。食性は肉食性で、甲殻類や貝類、小魚などを捕食している。似た種にチダイがいるが、こちらは背ビレ第3・4棘条が伸長する点と、尾ビレ後縁が黒くない点で区別できる。
釣りで捕れた幼魚を持ち帰り、飼育した人は多いことだろう。餌付きは良く、短期的には飼いやすいが、水槽用クーラーの設置が無いと長期飼育は難しい。もともと水温の上昇に弱い他、水温が高いと白点病になりやすく、減圧症のような症状が出たり、ポップアイになりやすくなったりする。水温は20℃を上限とし、18℃前後を維持するのがベスト。美しい桜色の体色を維持するには、照明を廃し、クリルなどの甲殻類主体の餌を与えると体色を維持しやすい。自然下では大型になるため、水槽サイズは90cm規格水槽が最低ラインである。クロダイ類同様に気が強いので、混泳の際は十分な注意が必要。
他にキダイ(レンコダイ)、ヒレコダイ、タイワンダイなど魅力的な種が知られている。しかしいずれも生息は50m以深と深いため、飼育可能な状態で入手するのは困難だろう。通常入手可能なのは、幼魚が沿岸域で見られるマダイとチダイのみ。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿