2012年07月09日 23:24
海水魚飼育で、切っても切れない縁なのが白点病。
今回は、その治療について。
まず魚のみの混泳水槽だが、こちらは普通に確実な治療法があるので、
それを実践すれば特に白点病は怖い存在ではない。
というか、治療法をマスターすれば、白点病で魚が死ぬことはほぼ皆無になる。
治療法はいくつかあるが、以下のものが代表的。
・低比重治療
・バケツ換水法
・銅イオン治療
・グリーンFゴールド治療
まず低比重だが、効果はある。比重を下げるだけなので薬を扱うより安全であるというメリットがある。ただし、魚によっては向かない魚種(ハナダイ等)もあり、体色を損なったり、治療が終わったにもかかわらず、低比重のまま飼育を続けて調子を崩したという例もある。デメリットもしっかりとあるので、それらを理解して治療に望みたい。ちなみに、個人的にはあまりおすすめはしない。
バケツ換水法だが、安全度でいえば、これが最も安全だろう。バケツを2個用意し、10〜12時間ごとにバケツに新海水を用意、病魚を移して、使ったバケツはよく洗ってローテーションする。入手した魚をトリートメントするときにも使える方法だ。デメリットは、決めた時間にバケツを交換しなければならない点。仕事を持っている人には辛い方法だ。主婦アクアリスト向きといえるだろう。ちなみに、言うまでもないが、エアレーションと、冬場はオートヒーター、夏場はエアコンの効いた部屋を用意する必要がある。
銅イオン治療は、確実に白点虫を撃退できる方法だ。銅イオン製剤は、5グラム1袋となっており、これを50L(60センチ規格水槽の水量)に溶かすと0.8ppmと書かれている。しかし、これだと濃すぎてショックを起こしやすいので、0.2〜0.4ppmで用いる(この濃度でも、しっかりと完治する)。仮に60センチ水槽で0.2ppmの場合は、約1.2グラムを溶かせばよい。0.2ppmだとヤッコもショックを起こさないし、毎日定量投薬で問題無い。煩わしい銅テスターによる残留濃度測定も不要だ。完治後一週間経ったら、半分〜全量換水して終了。銅イオン治療をマスターすると、白点は全く恐れる必要がなくなる。特にチョウチョウウオを飼育する人は、是非ともマスターすべきである。ちなみに、0.2〜0.4ppmでは、ヤドカリやスカンクシュリンプは死なない。ただし、脱皮時に脱皮不全で死ぬことがある。あまり頻繁に使用すると、ハギやヤッコは頭皮欠損になったり、体色が褪せるというデメリットがみられる。だが、低濃度で使うぶんには、そのようなデメリット率は低くて済む。
グリーンFゴールドも白点病治療に使える。規定量では多いので、規定の半分の量を投薬して使う。薬効は3日間なので、3日ごとに投薬する。通常、一週間から10日ほどで完治する。完治後は、活性炭で黄色く色付いた飼育水から色を抜き、半量〜全量を換水して完了。デメリットは、治療が長期になると、確実にろ過槽にダメージを与えてしまうこと。また、体色の色褪せが起こりやすい。銅イオン同様、頻繁に使わないように気を付けたい。
これらの治療法をマスターしておけば、よほど重症でない限り白点病は撃退できる。
とはいえ、持ち込まないのが最良の対応であることは間違いない。
しっかりトリートメントしておけば、むやみに薬品を使わずに済むというものだ。
次回はサンゴ水槽での白点病対処について。
今回は、その治療について。
まず魚のみの混泳水槽だが、こちらは普通に確実な治療法があるので、
それを実践すれば特に白点病は怖い存在ではない。
というか、治療法をマスターすれば、白点病で魚が死ぬことはほぼ皆無になる。
治療法はいくつかあるが、以下のものが代表的。
・低比重治療
・バケツ換水法
・銅イオン治療
・グリーンFゴールド治療
まず低比重だが、効果はある。比重を下げるだけなので薬を扱うより安全であるというメリットがある。ただし、魚によっては向かない魚種(ハナダイ等)もあり、体色を損なったり、治療が終わったにもかかわらず、低比重のまま飼育を続けて調子を崩したという例もある。デメリットもしっかりとあるので、それらを理解して治療に望みたい。ちなみに、個人的にはあまりおすすめはしない。
バケツ換水法だが、安全度でいえば、これが最も安全だろう。バケツを2個用意し、10〜12時間ごとにバケツに新海水を用意、病魚を移して、使ったバケツはよく洗ってローテーションする。入手した魚をトリートメントするときにも使える方法だ。デメリットは、決めた時間にバケツを交換しなければならない点。仕事を持っている人には辛い方法だ。主婦アクアリスト向きといえるだろう。ちなみに、言うまでもないが、エアレーションと、冬場はオートヒーター、夏場はエアコンの効いた部屋を用意する必要がある。
銅イオン治療は、確実に白点虫を撃退できる方法だ。銅イオン製剤は、5グラム1袋となっており、これを50L(60センチ規格水槽の水量)に溶かすと0.8ppmと書かれている。しかし、これだと濃すぎてショックを起こしやすいので、0.2〜0.4ppmで用いる(この濃度でも、しっかりと完治する)。仮に60センチ水槽で0.2ppmの場合は、約1.2グラムを溶かせばよい。0.2ppmだとヤッコもショックを起こさないし、毎日定量投薬で問題無い。煩わしい銅テスターによる残留濃度測定も不要だ。完治後一週間経ったら、半分〜全量換水して終了。銅イオン治療をマスターすると、白点は全く恐れる必要がなくなる。特にチョウチョウウオを飼育する人は、是非ともマスターすべきである。ちなみに、0.2〜0.4ppmでは、ヤドカリやスカンクシュリンプは死なない。ただし、脱皮時に脱皮不全で死ぬことがある。あまり頻繁に使用すると、ハギやヤッコは頭皮欠損になったり、体色が褪せるというデメリットがみられる。だが、低濃度で使うぶんには、そのようなデメリット率は低くて済む。
グリーンFゴールドも白点病治療に使える。規定量では多いので、規定の半分の量を投薬して使う。薬効は3日間なので、3日ごとに投薬する。通常、一週間から10日ほどで完治する。完治後は、活性炭で黄色く色付いた飼育水から色を抜き、半量〜全量を換水して完了。デメリットは、治療が長期になると、確実にろ過槽にダメージを与えてしまうこと。また、体色の色褪せが起こりやすい。銅イオン同様、頻繁に使わないように気を付けたい。
これらの治療法をマスターしておけば、よほど重症でない限り白点病は撃退できる。
とはいえ、持ち込まないのが最良の対応であることは間違いない。
しっかりトリートメントしておけば、むやみに薬品を使わずに済むというものだ。
次回はサンゴ水槽での白点病対処について。
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コメント
コラク | URL | SsARFH.M
はじめまして。
実は3年前からマリンアクアをはじめた頃よりいつもこっそり拝見させて頂いておりました。
私にとって毎回ためになる記事ばかりで困ったときの教科書的存在です(笑
白点病は海水魚飼育ではつきものなので治療の仕方もたいへん参考になります。
また遊びに来させて頂きますね。
( 2012年07月11日 01:40 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
コラクさん
いらっしゃいませ。
記事が何がしかの参考になっているのであれば幸いです。
白点病は、出ないに越したことはないですが、出た場合にしっかりとした対処法を知っているか否かでは、飼育に大きな差ができますからね。
今後とも宜しく御願い致します。
( 2012年07月11日 23:42 [Edit] )
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