2011年04月19日 17:45

サンゴ礁魚類の研究で知られた青柳兵司について。
調査に同行した画家が描いた、実物に忠実な彩色図に注目。
貴重な資料である。

出版された『珊瑚礁魚類』。
カラーの図版が何とも言えず素晴らしい。
全部読んでみたい。ちなみに中身は英語だそうである。

非常に古い海水魚の飼育書。
当時は古くなった海水を保存し、上澄みを繰り返し使ったり、煮沸して使ったりした。いわゆる『古水飼育法』である。こなれた飼育水を使うというのは、淡水魚を飼育する際の考え方だ(淡水魚も今では水換えするのが主流)。このように、現在では考えられないような方法で飼育されていたのだ。

同年代に出版された別の飼育書。
入手困難だという。

その中身。
生態的なことも書かれており、当時としてはなかなかの内容だったとのこと。

江戸時代のカエルアンコウについての資料。
当時、既に飼育観察が行なわれていたというのが驚き。

キンチャクダイやゲンロクダイなどの図版。

ここからは、採集、飼育観察などについて。
砂地の魚、砂地での採集など。

ハゴロモハゼについて。

ソウシカエルアンコウについての知見。
なぜタイドプールにいるのかなど。

集団で狩りをするマトウダイについて。
画像は捕食の瞬間。

冬の海の名物、ダンゴウオについて。

ウミアザミに見事に擬態するスダレカワハギについて。
動画や成魚の画像なども披露された。

荒俣氏をはさんで記念撮影。
氏の博物学の知識が、遺憾なく発揮された講演だった。
いつかまた、ぜひ第2回目の講演をしていただきたいものである。
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コメント
瀧音 | URL | lHI8H0U6
厚みのある知識とアーカイブス
さすがですね。リアルにお会いして、それらの文献をひもときつつお話をお聞きしたいですね。採取そして海のいろいろな知識を魅力ある側面での切り口で見せてくれるんでしょうねぇ。記事のアップありがとうごいました。<m(__)m>
( 2011年04月26日 21:46 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
ええ、さすがの講演といった感じでした。
機会があったら、ぜひ聞いてみて下さい。
非常に面白いですよ。
( 2011年04月27日 09:09 [Edit] )
Tetsuo | URL | -
外地にて。
行きたかったです。
ただいま、異国にて…
今日は水族館に行きたかったのですが、仕事終わらず断念。
明日は帰宅前に某ショップに行きます。
お昼は今回のMAに取材されていた某アクアリストととります。
場合によってはここも3国目にはいいかも。(笑)
( 2011年04月28日 23:18 )
雪風 | URL | -
今回は残念でした。
次回があれば、ぜひ一緒に参加しましょう。
ショップ巡りとアクアリストとの会食、楽しまれてください。
3国目、確かにいいかも(笑)
( 2011年04月29日 10:43 )
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