グリーンFゴールド

2006年03月08日 02:36

グリーンFゴールドは、細菌性の病気や白点病治療に活躍する薬品である。海水魚用に使用するのは顆粒状のもの。グリーンFゴールド・リキッドという製品があるが、こちらは成分が全く異なるので注意。また、ただのグリーンFも違う薬剤である。
いまでこそ、白点病治療によく使われるようになったグリーンFゴールドだが、実はその歴史はかなり浅い。90年代の中頃、ソルトアンドシー誌に治療薬として掲載されたのが最初である。グリーンFゴールドによる具体的な治療方法が載ったのは、ソルトアンドシー誌No.23(1997年)が初めて。それからまだ10年も経ってないのだ。

白点病治療薬としてグリーンFゴールドが一気に普及したのは、銅イオン治療に比べて非常に扱いやすく、薬害が出にくいため(後述するが、実は薬害がある)。それまでは薬局で硫酸銅を購入し、精密天秤を使って微量な量を測定しなくてはならず、非常に面倒だった。それがショップで入手できる薬が使える(淡水魚用の薬だったのだ)となれば、ショップからアクアリストまで飛びつくのは至極当然のことである。

当初は万能薬との呼び声も高かったのだが、使用例(特に長期使用)が増えるにしたがって、隠れていたデメリットが見えてきた。まず長期間に渡って使い続けていると、ろ過槽がダメージを受けてくる。これはトリートメントとして使用していた水槽が、徐々に崩壊していくという例が出てきてわかったこと。どうもろ過バクテリアに対し、長期的に悪影響を与えるようである。

次に長期薬浴していると、リムフォシスティス病の発病率が飛躍的に高くなる。これはグリーンFゴールドの副作用の中では最も多いもの。しかもグリーンFゴールドの薬液の中で発症すると、重症に陥りやすい。グリーンFゴールドの成分の中にニトロフラゾンというものがあるが、これは発ガン物質で、おそらくはその影響が出るのではないかと思われる。ちなみにニトロフラゾンは魚体への吸収率が高く、薬液が濃いと治療どころではなく魚が死んだりする。白点治療の際、基本的に規定量の半量としているのは、それが理由だ。

もうひとつは、グリーンFゴールドで長期薬浴していた魚を、まっさらの海水に戻すと短期間で死んでしまうというもの。少ない症例だが、いずれもグリーンFゴールドの使用と関係があるのはほぼ間違いない。ただ、どのような理由によるものかは分からない。

グリーンFゴールドを使用する際には、だらだらと薬浴しないことが大切。治療が終了したら、すぐに活性炭で薬を吸着し、大量換水を行うようにしたい。1~2週間ほどなら、後遺症の心配も少なくて済む。
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コメント

  1. azu | URL | -

    雪風さま
    ありがとうございます。
    先ほどはちょっとふざけた調でコメントしてしまい失礼いたしました。
    本当にこちらではいつも勉強させていただいています。
    ネコも大好きなので(3匹のネコと暮らしています)勝手に親近感を抱いて(^^)ちょくちょく実はお邪魔していました。

    では遠慮なく・・・ちょっとお伺いしたい事なんですが、
    実は1ヶ月ほど前にワヌケヤッコ(9cm)を購入したのですが本水槽投入の際お見合いが不十分で先住魚に追っかけられ多数擦り傷を負いました。翌日ちょっと傷口が赤くなったので化膿しては大変と思い切って水槽にGFGを入れたところ傷口にリムフォが発症し1週間位の間に小豆大まで大きくなってしまいました。
    それから鰭や体側などにも今まで他のヤッコが被罹した事ないような大きなリムフォが出来てしまい未だに治っていません。
    本人はいたって元気そうで餌も食べていますが、私の不勉強のせいで重症にさせてしまった事をこちらで知り心を痛めております。
    鰭はともかくとして体側(3箇所小豆大)に出来てしまったリムフォはほっといても大丈夫でしょうか?ショップによっては淡水浴→指でこそぎ落とし→GFG等の抗菌剤を塗る、、、などとの治療方法を薦められましたが。。。とんでもない事のように思えてきました。
    リムフォで☆になる事はめったにないと聞きますが、見た目かなり重症に見えます。その時のGFG薬浴は5日程度、その後半分換水=>活性炭で色を抜きました。リムフォが中々治らないのはまだGFGの薬効が体内に残っていたりするからなのでしょうか?
    お薬の副作用というのはとんでもない結果になってしまう事があるのですね。素人丸出しの質問で恐縮です。
    お時間のある時ちょっとコメントいただけますでしょうか。
    よろしくお願いします。


  2. 雪風 | URL | cKg/74mY

    GFG薬浴の際にリムフォを発症することは、記事中にありますよね。で、発症すると、かなり重症になったりします。こうなった場合にGFGを使用すると、悪化させることになりかねません。

    GFGを使用せず、リムフォを切除し、やや低い比重の清浄な海水で飼育すれば治まってくるでしょう。適宜淡水浴をしていけば、治りも早いのではと思います。

    >ちょっと傷口が赤くなったので化膿しては大変と思い

    こういう場合はエルバージュもいいですよ。

  3. azu | URL | -

    雪風さま
    早速のお返事ありがとうございます。
    GFGでリムフォが重症化するなどとは今まで夢にも思っていませんでしたので大変勉強になりました。

    エルバージュですね。常備はしてあるのですが、海水魚には使用したことがありません。こちらも淡水の場合より薄めにした方がいいのでしょうか?

    早速、淡水浴とやや低比重の飼育水を試してみます。
    ありがとうございます。

  4. | |

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  5. 雪風 | URL | cKg/74mY

    鍵コメさん

    今、コメントに気が付きました(滝汗)
    リンク歓迎致します。
    こちらからもリンクさせていただきますね。
    URLの貼付けの件も了解しました。
    実は少し前からブログ、拝見させていただいてます。
    なかなかの腕前ではないですか。

    今後とも宜しく御願い致します。

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