自然な体型、体色 その3

2011年03月10日 10:16

さて、その3

水流、水槽サイズも大切である。水流が適切でないと、スレッドの伸びる種類の魚は、正常に伸びないことがある。またハギのように運動量の多い魚では、水流という抵抗がないと運動不足になり、肥満傾向になりやすくもなる。水槽サイズも同様で、狭いとヒレの伸びが悪くなったり、いびつになったりもする。大きめになる魚では、体形が悪くなりがちで、頭でっかちになってしまうこともある。魚のサイズに合わせた水槽サイズにすることと、魚を詰め込み過ぎないことが肝心。まあ、いずれも飼育の基本的なところだ。

そして照明。ちょっと詳しくやっている人なら、魚の種類によっては、強い照明で日焼けしてしまうことは知っているだろう。ハナダイやバスレット、イトヒキベラなど深場の魚ほど、明るい照明は禁物。これらの魚は照明などなくてもよい位だ。しかし実際には、こういった小型美魚はサンゴと一緒に飼育することも多く、どちらを優先させるのか、どのあたりで折り合いを付けるかが悩ましいところ。このあたりは、各アクアリストで判断が異なってくるところだろう。

他のヤッコやチョウチョウウオはどうかというと、特に照明で明るくしてやる必要性は薄い。フレームエンゼルや一部のチョウチョウウオなども日焼けがあるので、基本的に強過ぎる照明はNGと言ってよいだろう。水質や水温、餌などの影響の方が大きいので、そちらの方が照明よりも格段に重要である。

光の強弱も影響があるが、波長についても考える必要がある。たとえばボロカサゴは、青い照明下では体色はピンクやパープルに傾きがちで、白や黄色い光では茶色や黄色といった色彩になりがちになる。これなどは波長によって体色が変わる好例だろう。

このように、魚の体色・体形をベストな状態に保つには、様々な要素を考慮に入れて飼育する必要があることが分かる。体色・体形が維持が比較的容易な種類から、難しい種類までいるが、難しい種はベテランでも匙を投げてしまうほど難しい。例えば磯で普通に採集できるナミチョウは、自然下のような体色・体形に育て上げることは相当に難しい。ヤッコではクイーンの褪色が話題となるが、アデヤッコやイナズマヤッコも、自然下の鮮やかな色彩を維持するのは難しい。ポピュラーな魚であっても、追求していくと、かなり奥深いものがある。これだから海水魚は面白い。
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