2010年09月01日 17:52

(photo/J.E.Randall)
成熟したオス成魚。
学名:Neosynchiropus(Synchiropus) ijimae Jordan & Thompson, 1914
和名:ヤマドリ
英名:ジャパニーズ・ドラゴネット Japanese dragonet
全長:9cm
日本沿岸に分布
北海道から九州までの沿岸浅海域に生息する温帯種。オスの第1背ビレは非常に大きく、基部に大きい眼状斑を有するのが特徴。オス、メス共に目の上に小さな皮弁を持ち、全身に細かいブルースポットがちりばめられている。このタイプのネズッポとしては最も大きくなり、最大で10㎝に迫る。体色は赤の鮮やかなものから、褐色の多いものまで様々。主に岩礁域の砂底に棲むが、海藻の生えた岩礁上にいると非常に見つけづらい。ゴカイや小型甲殻類などの底性小動物を食べる。
近海で採集されたものがたまに出回る程度で、入手できることは稀。磯採集で採れることもある。餌付きはミヤケテグリやコウワンテグリに比べると、あまりよくない。分布からも分かる通り、温帯に適応した種なので、高めの水温だと短命に終わってしまう。低めの18~23℃ほどが適温である。水槽飼育では、やや扱いにくい種といえる。
種小名は人物名。英名は分布域から。和名は野鳥のヤマドリを連想させるところから付けられたと思われる。
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コメント
そら | URL | 99DFA69w
ヤマドリ、興味深いですね。
前にテレビで見て気になっていた種なので、
雪風さんの記事見れて嬉しいです。
飼育はちょっと難しいようですね。
でも、かっこいいなぁ。
和名も謎めいていて、惹かれてしまいます。
( 2010年09月01日 22:55 [Edit] )
プルッ | URL | -
ヤマドリ。
いろんな色が あるんですね~。
カッコいーし、綺麗な色の子 飼育してみたいです!
( 2010年09月02日 14:25 )
雪風 | URL | -
■そらさん
石灰藻カラーの個体などもいて、魅力的なネズッポです。以前、自家採集個体を飼育したことがありますが、少々餌付けにてこずりました。若干難しいところはありますが、なかなか良い魚だと思います。機会があったら、ぜひ飼育してみて下さい。
■プルッさん
カラーバリエーションは豊富なので面白いですよ。
オスは立派で見ごたえありますが、ちょっと大きめです。
( 2010年09月02日 20:28 )
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