2010年06月14日 12:15

(photo/J.E.Randall)
この標本個体はナイトカラー(夜間体色)が出ている。
生時は背中の黒い部分は、もっと濃い。

(photo/J.E.Randall)
体型、色彩などがよく分かる標本個体。
学名:Chaetodon melannotus Bloch & Schneider, 1801
和名:アケボノチョウチョウウオ
英名:ブラックバック・バタフライフィッシュ Blackback butterflyfish
全長:18cm
太平洋~インド洋に広く分布
広い範囲で見られる普通種。分布は広いものの、地域による色彩変異はみられない。幼魚期は尾柄に明瞭な黒斑を持つが、成長と共に不鮮明になる。地色は白く、背部が黒くなる。腹ビレは黄色い。成魚はペアで行動することが多いが、小群になることもある。サンゴのポリプ、小動物、藻類などを食べる雑食性。幼魚期はサンゴに依存する割合が大きい。
観賞魚として古くから知られ、コンスタントに入荷するポピュラー種。関東以南の太平洋岸では、夏以降に磯で幼魚を採集でき、この自家採集個体を飼育するアクアリストも多い。飼育は容易で、すぐに人工餌に餌付く。餌付かない場合はアサリを与えるが、アサリを食べれば人工餌への移行は特に難しくない。丈夫で飼育しやすいので、チョウチョウウオ飼育の入門種といえる。性格もタフなので、大型ヤッコなどとの組み合わせもできる。馴れると非常によく餌を食べ、太り過ぎになることが多いので、そうならないように気を付けたい。いったん水槽環境に順応すると、容易に年単位の長期飼育ができる。管理を怠らなければ、10年以上生かすことも可能だ。なお、幼魚期に十分な栄養を得られなかったり、狭い水槽で飼育したりすると、目や頭ばかりが大きいアンバランスな体型になってしまうことがあるので注意。
種小名は黒い斑紋というような意味で、体側の黒い模様に由来。英名は背中が黒いところから。和名の由来はよくわからない。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿