2009年03月12日 16:22

インドネシア産。黄色みの強い個体。(photo/J.E.Randall)

オーストラリア産。黒化個体。(photo/J.E.Randall)

オーストラリア産。平均的な体色を示す。(photo/J.E.Randall)

シンガポール産。若魚。(photo/J.E.Randall)

台湾産。幼魚。(photo/J.E.Randall)
学名:Diploprion bifasciatum Cuvier, 1828
和名:キハッソク
英名:バード・ソープフィッシュ Barred soapfish
全長25cm
インド洋~西部太平洋に広く分布
ハタに近縁なヌノサラシ科の魚。岩礁帯を主なすみかとし、日陰の部分でよくみられる。ほぼ単独性。グラミスチンという粘液毒を持ち、これは防御に役立っている。幼魚期は第1背ビレが糸のように長く伸長し、浮遊生活を送るのに都合の良い形状となっている。この伸長部分は全長3センチほどになるまで残る。やや薄い黄色の地肌に、目の部分を通るものと、体側中央の太いものの、2本の黒いバンドが特徴。個体によって、黄色みが鮮やかなものなどがある。またオーストラリアには、ダークフォームと呼ばれる、体が真っ黒になったバリエーションがいる。
観賞魚としては、稀に少数が輸入される。また国内採集個体が出回ることもある。いずれにしても、あまりみかけない魚である。飼育は容易で、最初はクリルなどを好んで食べるが、粒餌にも餌付く。口は大きく、小魚などは捕食してしまうため、一緒にはできない。口に入らないサイズの他魚に対しては全く無関心で、組み合わせはしやすいといえる。粘液毒を持っているが、小さいバケツなどのよほど狭い容器か、劣悪な環境に収容する、あるいは病気で死にかけるなどといった状況でなければ、まず毒の放出は無いものと考えられる。普通に飼育するぶんには、毒性に気を使わなくてもよい。
種小名は「2本の帯」という意味。2本のバンドに由来。英名もバンド模様から。和名の由来は面白く「木(薪)を8束使って煮ても食べられない」ということから。
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