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ハナキンチャクフグ

2008年11月18日 18:16

Cacor_u5japan.jpg
日本産(photo/J.E.Randall)

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ハワイ産(photo/J.E.Randall)

Cacor_u8mauritius.jpg
モーリシャス産(photo/J.E.Randall)

Cacor_u3redsea.jpg
紅海産(photo/J.E.Randall)

学名:Canthigaster coronata (Vaillant & Sauvage, 1875)
和名:ハナキンチャクフグ 
英名:クラウン・トビー Crown toby
全長14cm
インド洋~太平洋に広く分布

シマキンチャクフグに似るが、本種の方が派手な色彩をしていて美しい。生息域が広く、地域によって色彩変異がみられる。日本産を含む太平洋産のものはオレンジとブルーの模様が入り、ハワイ産ではイエロースポットが、東アフリカ沿岸や紅海のものは、ブルースポットが目立つ。最近では、それぞれの産地のものを別種として分類する方向もあるようだ。浅い場所で多くみられる種だが、100mもの深さからも記録がある。海藻、甲殻類、カイメン、クモヒトデ、ゴカイなど多様なものを食べる雑食性。全長14㎝と少々大きくなるが、大きな個体はほとんどみられず、観察されるのは10㎝以内の個体が多い。

キンチャクフグの中ではかなり綺麗な種だが、何故か入荷量が少なく、目にする機会があまりない。入荷量の多いシマキンチャクフグに比べると、よほど観賞価値は高いはずなのだが、不思議なことである。たまにバヌアツや東アフリカからポツリと入荷する程度。価格は特に高くはなく、比較的入手しやすい。日本産のものであれば、南日本の沿岸の磯や堤防で採集できる。飼育はアラレキンチャクフグの項を参照。

種小名は「花輪」あるいは「王冠」という意味。その美しい色彩から付けられたと思われる。英名も同様。和名も、その美しい体色が由来だろう。

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