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レッドストライプト・バスレット

2008年01月24日 14:01

l-tonst-1.jpg
(photo/J.E.Randall)

l-tonst-2.jpg
(photo/J.E.Randall)

学名:Liopropoma tonstrinum Randall & Taylor, 1988
和名:なし
英名:レッドストライプト・バスレット Redstriped basslet
全長8cm
東部インド洋、西部・中部太平洋に分布

Liopropoma multilineatumと同時期に記載された種。L. multilineatumによく似ているが、本種は体側に細かなラインが入らない点と、L. multilineatumでは体後方にしか入らない2本の赤いラインが、エラブタのすぐ後ろまであることで区別が付く。水深11~50mの範囲で記録されているが、非常に臆病で、また個体数が少ないせいか、とても見付けづらいとされる。観察例が極めて少ないため、詳しい生態はわかっていない。

非常に美しい、バスレットマニア垂涎の種。以前、メニィストライプ・バスレットの混じりで入荷したことはあるが、基本的に入荷はほとんど望めない状態である。入荷すれば、その美しさから人気を博すことは間違いない。性格は相当に臆病で、ヤッコなどとの混泳は考えない方がよいと思われる。

種小名は「理髪、刈る」といった意味。おそらくL. multilineatumから細かいライン模様を「刈り取った」ようなカラーリングだからかと思われる。英名は特徴的な模様から。
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コメント

  1. hanapapa | URL | -

    はじめまして

    雪風さま

    はじめまして
    hanapapaと申します。 
    いつも楽しく拝見しております。
    さて、レッドストライプトバスレットですが、わたしがお世話になっているべ○セルに入荷していました(去年の12月でしたが… たぶんいまも)。
    とても手に入る魚ではありませんでしたが超希少種ということでしばらく眺めていました(まだ、入荷したてで本来の体色が出ていないようでしたが…)。
    ちなみにイヤー○○ラスも同時に入荷しています。
    地方にいながらこんな貴重な魚が見れることに感謝しています。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  2. まこと | URL | -

     私も以前に、セブ便のメニーストライプバスレットの混じりでレッドストライプバスレットを入手しました。到着状態が悪く、残念ながら翌日に死んでしまいましたが、とても綺麗なリオプロポマでした。
    分布域も広そうなので、もう少し入荷があってもよさそうなのにと思います。

  3. hanapapa | URL | -

    まことさん こんばんは
    たしか、ピト○アンエンゼルを長期飼育されていたのですよね(イエローマージンBFなども…)。
    M○で最近の水槽を拝見しましたが、相変わらず素晴らしい混泳水槽ですね。
    自分もゲニカンとBFが好きでベルスとロア亜属などを飼育しています。
    今後ともよろしくお願いいたします。

  4. 雪風 | URL | cKg/74mY

    ■hanapapaさん
    良いものを見られたようですね。
    こちらこそ、今後とも宜しく御願い致します。

    ■まことさん
    そうですね。もう少し入荷があっても良いかと思います。
    あまり数は必要ではなく、年間10匹以内で十分でしょう。

  5. パソニファ | URL | TY.N/4k.

    アンティアスについての質問

    いつもお世話になっております。

    あまりここに関係のない話で恐縮ですが、ハナダイハナゴイの分類を見られるところがありませんでしょうか。すこし前までIchthyのサイトというのがあって、種や属まで分類してあったのでとても便利だったのですが、つながりません。

    具体的には、エバンス、ハナゴイ、パープルクイーンがどういう関係にあるかちょっと確かめたい、という程度なのですが、もしご存じでいらしたら是非お教え下さい。

    それと、学名の解説はどこを見ればわかるのでしょうか?大昔にラテン語を勉強したのですが、そのときの辞書を持ち出してきても、生物の名前はよくわからないです。

  6. まこと | URL | -

    雪風さん 年間10匹以内で十分でしょう。> に同感します。
     
    hanapapaさん こんにちは。
     ゲニカンってチョウチョウウオの混泳パートナーにピッタリですね。

  7. 雪風 | URL | cKg/74mY

    パソニファさん
    >具体的には、エバンス、ハナゴイ、パープルクイーンがどういう関係にあるかちょっと確かめたい、という程度なのですが、もしご存じでいらしたら是非お教え下さい。

    この3種、色彩を除けば体形は非常によく似ていますね。Pseudanthiasの中のハナゴイ類(Mirolabrichthys亜属)にあって、最も上顎が突出する種です。非常に近縁であると思いますし、祖先は同じなのではないでしょうか。

    >それと、学名の解説はどこを見ればわかるのでしょうか?大昔にラテン語を勉強したのですが、そのときの辞書を持ち出してきても、生物の名前はよくわからないです。

    私の場合、多くは羅和辞典で調べてます。あとはネットから拾ったり、色々ですね。調べても分からないものも少なくありません。

  8. パソニファ | URL | TY.N/4k.

    うーむ、すごいです。ありがとうございました。
    これからプーケットに行ってきますが、エバンスは本当にPQに黄色かけただけではないかと思います。さらに根本的な疑問として、なぜインド洋の魚は太平洋の黄色がけがやたらに多いのかと不思議です。

  9. 雪風 | URL | cKg/74mY

    パソニファさん
    インドニシキやインディアンバタフライ、インドイッテン、インドスダレなどなど。黄色バージョンの魚は確かに多いですね。理由は分かりませんが、インド洋には魚を黄色くする何かがあるんでしょうね。

    プーケット、いいですね。
    十分に楽しんできてください(^^)

  10. 与那国 | URL | x671AaPk

    ダイビングで見ています

    はじめまして、13年前から沖縄県の与那国島で
    見たことがあり、8月30日に3回目の目撃をしました。

    ヤフー知恵袋で質問をし、まさにこの魚です。
    大変珍しい魚だそうで、次は写真に収めたく
    おもっています。

  11. 雪風 | URL | -

    与那国さん、いらっしゃいませ。

    13年前から国内で確認されていたとは、驚きました。
    もし標本として個体を採集することができ、研究者に渡すことができれば、日本産魚種として和名が付きますね。ひょっとすると、ヨコヤマハナスズキのように、採集者(発見者?)の名にちなんだ名前が付くかもしれません。もっともダイバーの方は、採集というと忌避されるかと思いますが。。。。

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