2007年12月03日 21:46

オス個体(photo/J.E.Randall)

メス個体(photo/J.E.Randall)
学名:Genicanthus personatus Randall, 1975
和名:なし
英名:マスクド・エンゼルフィッシュ Masked angelfish
全長25cm
ハワイ、ミッドウェイに分布
ミッドウェイからハワイにかけての狭い範囲にのみ生息するゲニカントゥス。やや青みがかった白い体色が特徴。メスは頭部と尾ビレが黒く、オスは尾ビレを除く各ヒレと頭部がオレンジに染まり美しい。水深23~100mの深さでみられる。水温の低いミッドウェイでは比較的浅い場所でもよくみられるが、ハワイでは100m付近の深い場所でないと、なかなかいない。
観賞魚としてはごく稀に入荷するが、非常に高額である。採集される数がわずかなためと、かなり深い水深で採集されるためだ。小型のメス個体は餌付きもそこそこ良いが、大きなオス個体は餌付きが悪く難儀する。また、大きなオスは餌付いたとしても、ほとんどの個体が長生きしない。これはゲニカントゥス全種に共通することである。大型個体を年単位で飼育できたら、かなりラッキーだと思っていいだろう。なお、大型個体を状態良く泳がせるには、最低でも120~150cm水槽が必要。180cm以上の水槽が用意できればベスト。本種の適水温は、20~22℃ほど。
種小名は「仮面をつけた」の意。特徴的な模様に由来している。英名も同様。
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コメント
Tetsuo | URL | -
G. personatusはゲニカンの中で一番拍手数が多いですね。というか、他のゲニカンは本当に不人気ですね。(苦笑)
( 2007年12月04日 20:59 )
雪風 | URL | cKg/74mY
ゲニカンは不人気ですが、かえってその方がいいのかな・・・とか思ってしまいますね。シマヤッコのようになってしまうと、ちょっと悲しいですから。シマヤッコなんか、ゲニカンと同じく不人気ヤッコだったわけですし。
( 2007年12月06日 14:17 [Edit] )
田中宏幸 | URL | p6XL2UoU
実はジョーンストン島及びスラウェシ島からはそれぞれ新種が深海から見つかっています。まだ秘密のヴェールに包まれた属です。
姿格好が良いので個人的には好きな部類ですが。
( 2007年12月06日 19:07 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
田中さん
おおー、新種がみつかってますか!
深場のヤッコたちですから、これからも新種が出てくる可能性はありますね。それにしても、発表されるのが楽しみです。
( 2007年12月06日 22:23 [Edit] )
田中宏幸 | URL | p6XL2UoU
おっと言い忘れました。採集はおろか写真も無い状況です。しかしながら潜水艦で学者達が確認済みです。恐らく100m越えですから。
( 2007年12月06日 22:31 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
そうでしたか。
まだ潜水艦による確認段階ですか。
いずれにしても、標本個体の採取が望まれますね。
( 2007年12月07日 10:26 [Edit] )
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