2007年11月16日 23:37

オス個体(photo/J.E.Randall)

オス個体(photo/J.E.Randall)

メス個体(photo/J.E.Randall)
学名:Genicanthus caudovittatus (Günther, 1860)
和名:なし
英名:ゼブラ・エンゼルフィッシュ Zebra angelfish
全長20cm
紅海、東アフリカ沿岸、モーリシャス、モルジブに分布
インド洋特産のゲニカントゥス。オスはヤイトヤッコによく似ているが、背ビレに大きな黒斑を有する点で容易に区別できる。メスは違いが明確で、ヤイトヤッコのメスでは背中が黄色いが、ゼブラ・エンゼルのメスは黄色みが全く無い。また、アイバンドが入るのも異なっている。生息水深は15~70mの範囲の潮通しの良い場所で、盛んに動物プランクトンを捕食している。なお本種はゲニカントゥスとしては珍しく、かなり浅場でもみられることがあるようだ。
たまに観賞魚として入荷するが、メス個体の入荷が多い。大きなオスは餌付きにくくて飼いにくいため、メスを複数飼育してオスへ性転換するのを期待するのがいいだろう。入荷状態は比較的良いが、やはり減圧症には注意したい。オスは尾ビレのフィラメントが非常に長く伸びるので、大きな水槽でゆったりと飼育したい魚だ。水質悪化には他のヤッコよりも弱いため、なるべく良い水質が維持できるリーフタンクでの飼育を推奨したい。紅海産の個体は、他地域の個体に比べて、高い水温にある程度の耐性がある。
種小名は「リボンで飾られた尾」という意味。ちなみに、記載に使われたメス個体に対して付けられたものである(最初、オスは別種として記載された)。メスの尾ビレの上下に入る黒いラインを、リボンに見立てたのだろう。英名は、オスの縞模様に由来。
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