2007年11月15日 16:22

オス個体(photo/J.E.Randall)

メス個体(photo/J.E.Randall)
学名:Genicanthus melanospilos (Bleeker, 1857)
和名:ヤイトヤッコ
英名:スポットブレスト・エンゼルフィッシュ Spotbreast angelfish
全長18cm
西部太平洋に分布
オスは体に細かな縞模様が入るのが特徴。また腹ビレ直前の胸部に1個の黒斑を持つ。メスは尾ビレの上下に黒いラインが入る以外に、これといった模様が無く、背中が緑がかった黄色をしている。水深20~40mの範囲に多く、海底から離れてプランクトン類を捕食する。同属他種と同じく、複数のメスを従えるハーレムを構成して生活する。日本では個体数が少なく、あまりみられない種である。
観賞魚としては入荷量は多くないものの、比較的よく目にする種である。あまり小型の個体は少なく、通常はペアでの流通が多い。状態はゲニカントゥスとしては、そこそこまともな個体がみられる。が、大きなオス個体は減圧症などに注意した方がよい。やはり、なるべく小さめの個体を選んで飼育した方が成功率が高い。他のゲニカントゥス同様、高水温に弱く、水質悪化にも弱い。いったん状態が落ち着き、水槽に順応してしまえば、飼育自体はさほど難しくない。ただし、他の魚にプレッシャーをかけられると、オスは途端にメス化してしまうため、混泳相手には注意したい。
種小名は、胸部の黒斑に由来。英名も同様。和名のヤイトとは「お灸」のことで、メスの体色が「もぐさ」の色に似ているところから。
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