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比重は高め? 低め?

2007年09月12日 19:38

海水の比重といえば、1.023が基準値となっている。サンゴも魚も、この比重1.023で特に問題なく飼育できるが、生体によっては、少々変えた方がより良い場合がある。

魚では白点病治療のため、1.016前後の低い比重で飼育することがあるが、これはもちろん短期間だけのもの。通常飼育でここまで比重を落としてしまうと、体色の褪せや魚種によってはかえって不調になるものもいる。深場のハナダイなど、比重が薄くなると状態が崩れることがある。普通は1.021~1.023が、魚の飼育に適した比重だ。

しかし紅海産の魚は、1.028~1.030と高い比重の海水(メーター型の比重計だと、針が振り切れるほど。紅海の海水は、しょっぱいというよりも、苦い感じだといわれる)に生息しており、これらの魚を飼育する際には比重を上げた方が良い。紅海産の魚にとっては、既に通常の比重でも低比重なのだ。ただ紅海産の魚といっても、紅海の奥に棲む個体と、入り口であるアデン湾あたりに棲む個体とでは比重に対する順応性も違う。紅海産の魚が少し調子が変だなと思ったら、比重を上げてみるのも手である。紅海産の魚を、他海域の魚と組み合わせて飼育するのは、できれば避けたいところ(魚種にもよるが)。

紅海以外の海域では、特殊な比重環境はみられないので、あとは比重1.022~1.023に調整しておけばOKだ。

さて、魚の次はサンゴである。サンゴは淡水が大量に供給される河口域には、まず生息していない。サンゴは低い比重に耐性が無いからだ。共肉の厚いLPSなら多少は耐えるが、共肉の薄いSPS類は低比重にことのほか弱い。これはヒラムシ除去のための淡水浴が致命傷になることからもわかる。1.021ぐらいでも大丈夫ではあるが、なんとなくサンゴの色が悪かったり、いまいちだったりすることがある。サンゴは1.023よりも少々濃い、1.024~1.025あたりが一番良いように思う。サンゴは濃いめの方が状態が良い、という話は、以前にTetsuoさんとも話をしたことがある。やはり同意見であった。現在、うちのメインタンクは、光学比重計で1.025になるように調整している。

故意に比重を調整している人は意外に少ないかもしれないが、生息域などのデータから、生体に合わせて比重を変えていくのも案外有効なことだと思う。
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コメント

  1. TAKA | URL | 9rjWiv8.

    こんばんは、雪風さん。
    ちょうど比重のことについて考えていたところでした。笑
    先日うちの水槽の比重を計ると1.027。でも、珊瑚、魚には全然影響ないような感じでした。少し心配だったので、少し強引ですが1時間で1.023まで下げました。今の所、生体には影響なさそうです。
    今まで比重の大小で生体に影響があったことがなったのですが、単に私がラッキーだったのでしょうね。
    比重は、生体の新陳代謝に影響するのでしょうか?海水温は影響あるんですよね?

  2. toshi-14 | URL | -

    雪風さんの言う通り程々の馬鹿になるようにします(笑)
    毎回本当に参考になります☆
    やはり魚とサンゴのことを考えたら比重は1.024が1番良いのですか?

  3. Tetsuo | URL | -

    比重というか、塩分濃度での話になりますが、生体の新陳代謝に影響します。

  4. パソニファ | URL | -

    紅海、1.032くらいいくのではないかと思っています(ナプコだとまじに限界)。太平洋がどこも1.028ぐらいあるので。ただダイビングのときのウエイトが太平洋なら4つ、紅海なら5つというのは、ひょっとしてポンド表示(おもりひとつ2ポンド=0.9キロ)だからではないかという気もするのですが。。6月ごろ行く予定なので見てきます。

    別件で恐縮ですが、ゴールデンエンゼル(バタフライではない)は90センチリーフ水槽の場合、群生させたほうがいいでしょうか、単独飼育のほうがいいでしょうか(現在1匹。追加で4匹くらいいれようかと考えている)。ご意見おありでしたら、ぜひ。

  5. 雪風 | URL | cKg/74mY

    ■TAKAさん
    比重が徐々に上がる場合には大丈夫です。が、一気に上げるとショックが出ます。逆に、下げる方はかなりの落差でも大丈夫ですよ。Tetsuoさんも書いてますが、影響はありますね。

    ■toshi-14さん
    比重はどの数値が良い、とは断言できませんね。各自で自分の水槽に合った比重を見つけるべきです。1.024でしたら、特に問題ないでしょう。

    ■Tetsuoさん
    今頃、アメリカ行きの飛行機の中でしょうか。気をつけて行ってきて下さい。帰りましたらレポートよろしくです。

    ■パソニファさん
    紅海の比重、ものによっては1.033~1.034という記述もみられます。いずれにしても、かなり高めだということは事実ですね。6月には行かれるのですか! 良いですねぇ。その際には是非レポートを御願いします。

    >太平洋がどこも1.028ぐらいあるので。

    そうそう。そうなのですよ。海って意外と比重高いんですよね。考えてみると、海水飼育の平均値である1.023は、どこから導き出されたのでしょうね?

    ゴールデンA、90cm水槽ではペア飼育までなら知っていますが、そこまでハーレムにしたのは聞いたことがないですね。個人的には、安全策をとるなら単独飼育です。しかし、4匹ぐらいを一度にまとめて入れるとなると、ひょっとするといい感じになるかもしれません。バクチ的要素が高いですけどね。ゴールデンに関しては、個人的にあまり飼育経験が無いので、残念ながらあまり参考になるほどの情報を持ち合わせていません。

  6. パソニファ | URL | -

    ありがとうございます。
    1.023は不思議なのです(魚はともかくサンゴは変化によわいはず)が、
    1 レジャーダイビングの水温は28度くらいのことが多いのですが、飼育水温は25度くらいで若干低くなるので比重がすこし低くなる。
    2 塩以外のものの混入で比重が高い。
    3 人工海水メーカーが飼育の結果、ベストと判断。
    あたりが思いつくところです。でも、人工海水で1,023の水はほんとうの海水に比べていかにも薄い気がします。

    GAは何かの本に「珊瑚下に群生」とあったのですが、その本、たしかオハグロヤッコにもそんなことを書いて(あれは私の知る限り藻のある上に群生)いたので、やや眉唾に思っています。

    実は以前、GA1にGA3を追加をして全滅したのですが、そのときは別の原因もあったので、群生が悪いのかいいのか今ひとつ判断がつきません。顔かたちはかわいいのですが性格はいま一つよくないように思えます(へたれ、どじ、低能、弱い者いじめ、鈍感(寄生虫や病気には強い))。パソニファが性格美人すぎます。。。

  7. 狩人 | URL | -

    比重

    初めて投稿させて頂きます

    日頃、少し比重について不思議と思う事があったので・・・

    SPSは普通、低い比重に敏感で低いとすぐにやられてしまうと言いますが 自然界では 大潮の干潮時などのときに水面上に出てしまうサンゴが多くありますが その殆どがSPSですし 干潮時に大雨でも降れば すぐに影響が出るはずなのに どうして大丈夫なんでしょうね

  8. パソニファ | URL | TY.N/4k.

    狩人様、
    SPSで干潮時に水面に出るというのは、具体的にはどのような場所のことでしょうか。

    サンゴは卵が流れ着いたところで増えるので、浅いところにも来ることはわかりますし、浅場のSPSは(日が強いため褐虫藻が)きれいですが、しばしば水面に出るような場所で順調に育っているSPSを見たことがないのです。

    ひょっとして日本の紀伊とかのサンゴでしょうか(見たことないのですが、非常に丈夫なようです)。

    なお、すこし薄目の水で育つSPSはないではないようです。前にチリメンヤッコの生息地を探していたときに、ダイビングショップの人が「これは、川に近い海のSPSサンゴのあるところに住んでいる(だからいるところにはいるが、そういう場所はすくない)」とのこと。要するにチリメンのいるサンゴは低比重に強いSPSだと思います。

    そういうSPSは、種類なのか、同種が環境順応しているのか、知りませんが、サンゴの卵は相当に流れるものなので、卵時代から薄い水のところにいると環境順応かなと思います。

    サンゴは全然くわしくないので、嘘八百かも知れません。詳しい方、どうぞご忌憚なくお直し下さい。

  9. 狩人 | URL | -

    パソニファ様

    >具体的にはどのような場所のことでしょうか。

    沖縄などのサンゴ礁地域で 冠礁内の事です 先日行った石垣島でも そんなところがたくさんありましたし 干潮時には冠礁のところまで歩いて行ける状態になります

    こんなところのサンゴは生きてるのかなと 満潮時に泳いで見てきたところ干潮時に陸になっていたところにも元気なミドリイシがたくさんありました

    最近、高水温で大半が白化してしまったそうですが その時は非常に元気な状態でした

  10. 雪風 | URL | cKg/74mY

    ■狩人さん
    いらっしゃいませ。

    さて、干潮時に干上がるサンゴですが、やはり干上がるような場所はサンゴにとってもきつい生息環境です。そのような場所では、干出に強い種が多くみられます。具体的にはキクメイシ類やノウサンゴ、コユビミドリイシ、イボハダハナヤサイなどです。

    干出時に雨に打たれれば、かなり影響はあると思いますが、飼育下での淡水浴とは違い、死ぬには至らないようです。固着したライブロックなどから海水を吸い上げていたりするのかもしれません。なお、干出に耐性のある種類でも、飼育中の水換えで30分も空気中にさらすと、ほとんど駄目になります。自然環境と水槽内環境は違い過ぎるので、そもそも比較はできないと思います。

    SPSも、全部が淡水浴に弱いわけではありません。前述したような、干上がる場所にも生息する種は比較的耐性がありますが(あくまでも"比較的"、です)、干上がる場所に生息しないスギノキなどはかなり弱いです。深場ミドリイシともなれば、淡水浴→即死滅です。

    我々が通常、水槽内で飼育するような種類は、大半が低比重に弱い種類だといえます。

  11. パソニファ | URL | -

    西表のラグーンで大潮のとき、「サンゴはぎりぎり水につかっている」というのが印象だったのですが、そうですか、ありがとうございます。いろいろもっと見てみます。

    http://image-search.yahoo.co.jp/detail?p=%E5%A4%A7%E6%BD%AE+%E3%80%80%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4&ei=&b=3&ib=25
    「大潮」「サンゴ」で画像検索してみたのですが、この写真がわたしのイメージに近いです。

  12. 狩人 | URL | -

    雪風さん

    ありがとうございます

    特殊なサンゴだけは・・・・・
    ということですね

  13. パソニファ | URL | -

    干満の大きそうなポイントをいくつか調べてみたのですが、マーシャルのマジュロやツバルなど、たしかに海面に露出しているテーブル状のコエダミドリイシらしき写真がありました(しかも結構きれい)。勉強になりました。しかしこういうサンゴ、メタハラをいくらあてても絶対的に光量不足になりそうです。

  14. 雪風 | URL | cKg/74mY

    超浅場のミドリイシは色彩の維持が難しく、ほとんどが褐色化、または違う色彩へと変化してしまいます。とにかく色が維持できないので、アクアリストには敬遠されがちですね。

  15. かっしぃ。 | URL | -

    比重1.023については、かなり前ですが、ある問屋さんから具体的な話を聞いたことがあるので紹介します。

    みなさんがおっしゃられているように、紅海は別として、自然界の海水はほぼ1.027~1.028で安定しているそうなのですが、運送時に自然界と同じ比重にしておくよりは、比重を下げたほうが、酸素を海水中に溶かしこみやすく、同一温度、同一酸素量でパッケージングした場合、海水魚を運送する際に成績が良いのだそうです。かといって比重を下げすぎると体表粘膜が傷付いている個体などが浸透圧調整出来なくなるので、1.021~1.024が運送時のベストだということでした。
    ショップが仕入れた海水に比重を合わせるようにしていれば、問屋が発送する際に使用した海水の比重に近いものとなり、それが飼育の際にも引き継がれていったのではないか、ということでした。
    この話を聞いたのは、私が海水魚飼育をはじめて間もない'84年頃の話で、それほど海水魚の問屋も多くなく、今と比べて海水魚を運ぶのに時間もかかったことも含めて考えると、結構信憑性も高いようにも思うのですが、どうでしょうか。。

  16. 雪風 | URL | cKg/74mY

    かっしぃさん

    うーん、どうなんでしょうね?
    私はその話を聞くのは初めてなんですが。
    今度、塩メーカーの人に会ったら聞いてみますよ。

  17. パソニファ | URL | -

    かっしいさんに一票というか、私も時々長時間魚を運ぶのですが、そのときに淡水を何割か混ぜて意図的に低くします。その理由はアンモニア化が海水濃度が低いほど進みにくいからです(ある大型小売店に教えてもらった、今でもやっている方法です)。魚種によりますが、半分くらい淡水を入れるのがありますね(1.014くらいになる)。運送の場合、酸欠よりもむしろアンモニア濃度のほうが致命的な場合が多いそうです。実際、餌たちをする(糞尿を抑える)、活性炭をいれる、淡水をいれる、この三つをすると、意外なほど少ない水で運べます。最初は酸欠が理由かと思っていたのですが、測定しても酸素が問題ではない場合が多かったです。

  18. パソニファ | URL | -

    http://www.marine-tech.co.jp/seawater/index-framewater1.html
    メーカーHP、あまり見つからないのですが、カミハタが1.021-1.024といっているほか、メカニスムとして上のマリンテックの説明があります。1.028が正しいとしたら塩、現行の2割増し必要になりますね。。。蒸発しやすいのでマージンをとるとしても1.026くらい?
    なお先に輸送方法に3つと書きましたが、もちろんプライムのようなアンモニア無毒化剤を使うのも有効ですし、弱い魚にはそうしています。淡水は、ふぐとかうつぼのでかいのですね。

  19. パソニファ | URL | -

    アンモニア化→アンモニアイオン化
    アンモニア濃度→イオン濃度
    すみません、日本語が不自由。

  20. 雪風 | URL | cKg/74mY

    確かに比重が低い方がアンモニアの毒性は抑えられますね。シッパーは餌断ちして、かなり小さいパッキングで送ってきます。

    いずれにしても、問屋の方式が元なのか、人工海水メーカーが元なのか、そのあたりを調べてみたいものです。

  21. 松井 | URL | -

    >いずれにしても、問屋の方式が元なのか、人工海水メーカーが元なのか、

    ここまで行って何なんですが、私の地元高知の塩分は、明らかに足摺半島の西と東で違います。
    ただ、このどちらの海水でも、サンゴ魚共に飼育に何の影響もありません。
    これが人工海水に替わると、大きな影響を与えることがあると聞いたことがあります。(自分で確めた訳ではない)

  22. 雪風 | URL | cKg/74mY

    松井はん
    >(自分で確めた訳ではない)

    確かめてみてね(笑)

  23. wario | URL | qk2NS5S2

    雪風さん、皆様初めまして。
    いつも影からこそっと学ばせて頂いています、名古屋のアクアリストです。
    干上がったサンゴの話題が出ていましたので、私の写真をブログにUPしました、もし宜しかったら見てやってください。
    http://plaza.rakuten.co.jp/wario7/

  24. 雪風 | URL | cKg/74mY

    warioさん、いらっしゃいませ。
    ブログ、拝見させていただきました。
    参考になる良い画像です。
    これを見てみると、群体の基部や一部が海水に浸かっているものが多いですよね。これならば海水を吸い上げられるので結構保ちます。付着している岩からも吸い上げているのかもしれませんね。

  25. パソニファ | URL | -

    warioさん、こんばんは。
    うーむ、みな水上に出ていますね。それにしても1つ7000円とか、ついつい値踏みしてしまう。。。。よく盗られないなと感心です。

    サイト見せて頂きましたが、きれいな水槽ですね!にしきやっこは大食いなので、うちはニッソーのオートフィダーで1日10回くらいえさをやっています。

  26. 雪風 | URL | cKg/74mY

    >ニッソーのオートフィダーで1日10回くらいえさをやっています。

    それは凄いですね。
    うちにもニシキ(紅海産)がいますが、1日2回の給餌です。ただし、かなり大粒(やっと口に入る大きさ)で腹保ちの良いものを与えています。とりあえず腹もふっくらとしていて、いい感じにはなってます。

  27. パソニファ | URL | -

    ニシキ単独なら数回で大丈夫かもしれないのですが、ゴールデンエンゼルやハナゴイがいるので、どうしてもこの数、必要なようです(5回ぐらいに落とすといかにもお腹がすいてかわいそう)。餌の種類もフレークとか浮く粒とか沈む粒とかほしえびとかいろいろ入れて、水流にあてて散らばるようにして、はらぺこパソが全部とらないように、としているのですが、皆さんがお腹いっぱいにはなかなかならないのです。だから水槽を見ているときは痩せているのを呼んで餌をやるのですが、ダイビング旅行に出ているとそれができないので死んでしまうことがあります。

  28. パソニファ | URL | -

    その水槽はソフトコラルしかはいっていなくて、ケイ酸値もリン酸値も高いので、きれいなSPSサンゴのある水槽では10回というのはナンセンスだろうと思います。残滓はやどかりとブレニーが始末してくれています。

  29. wario | URL | qk2NS5S2

    水上に出ているのは2~3時間くらいでしょうか、水を掛けてやるとゼリー状の粘液で思い切り覆われます、基本的にあの手のサンゴは強いんですね。

    ニシキヤッコその他色々事件があり可哀想な事をしてしまいました、餌ですが、シュアーの冠に色々混ぜ合わせて、1wに一冠は流していました、それでも段々痩せてきていました、草食系の餌を多めに流してやっと痩せ止まりした矢先の事件でもうあのような飼育はしないでしょう、水換えがとんでもない事でした。

    パソニファーさん、あそこはホテルを通らないと行きずらいので、地元の人は殆ど来ません、指輪サンゴヤドカリが超浅場に200位コロニーで居ますよ。

  30. 狩人 | URL | -

    warioさん

    ブログ拝見させていただきました

    綺麗な水槽ですね しかも結構魚も入っているし レベルの高さが窺えます

    正に あの写真(干潮時)の状態です
    ミドリイシってある意味、強いですよね 水槽では決して強くないのに

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