2007年07月30日 23:35

石垣島産(photo/J.E.Randall)

瀬底島産(photo/J.E.Randall)
学名:Centropyge ferrugata Randall & Burgess, 1972
和名:アカハラヤッコ
英名:ラスティ・エンゼルフィッシュ Rusty angelfish
全長:10cm
南日本~フィリピンにかけて分布
体側にある多数の細かな黒斑と、腹部の赤みがかったオレンジ色が特徴。黒斑の入り具合や腹部の赤みには個体差があり、黒斑のまばらなものや、体全体が赤いものなどがいる。オスはフレーム・エンゼルと同様に、背ビレと尻ビレが尖り、青い部分も多い。画像上がメス個体、下がオス個体とみていいだろう。分布域は意外と狭く、北は和歌山県から南はフィリピン周辺海域まで。沖縄あたりで最も多くみられる種だ。生息水深は6~30mの範囲だが、10~20m前後に多い。
観賞魚としてはポピュラーな小型ヤッコで、フィリピンから輸入されている。近年では、数は少ないが沖縄で採集された個体も出回る。入荷時にダメージを受けたような個体がみられるため、個体の見極めは慎重に行ないたい。安価であるためか、ぞんざいな扱いを受けていることがあり、非常にもったいない。良個体を入手すれば、実に丈夫で飼育しやすいヤッコだ。状態良く飼い込むと、腹部の赤みが美しくなり、実に綺麗になる。ペアで飼育すれば、さらに魅力的な姿が楽しめる。腹部の赤みには個体差があるので、気に入った赤みの個体を探してみるのも面白い。
種小名は「赤銅色」という意味で、腹部の色彩に由来。和名も腹部の色から。英名のRustyは「錆び付いた」といった意味で、これも腹部の赤を「錆色」にみたててのことだろう。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿