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水槽環境を魚に合わせる

2007年06月29日 14:58

kowake-red-st.jpg

4本ある小分け水槽のひとつ。
これはレッドストライプ・ホグフィッシュ専用水槽。
ブレンドしたサンゴ砂とライブロックだけのシンプルレイアウト。
サンゴ類は一切配置していないし、照明も無い(レッドストライプ・ホグは深場のベラだ)。
自然下では、砂地に点々と岩場があるような場所に生息しているため、それを模している。
水槽サイズは40×30×25cmだが、水槽側面を正面に据えているため、奥行きは40cmとなっている。つまり、観賞面は30×25cmということになる。これはこの水槽の手前側に階段状に設置してある30×30×25cmの水槽と合わせるため。

水槽前面だけは定期的にコケ取り(照明が無いから、ほとんど生えないが)し、魚が見える状態に保っている。なにしろ魚自体が見えないと、状態を把握することができない。いくらズボラでも、それぐらいは最低限しなくてはならない事である。そうでないと、とても飼育しているとは言えないだろう。

さて、殺風景な水槽内だが、当のレッドストライプ・ホグは結構気に入って(?)いるようだ。右にある大きめのライブロックの下に穴を掘り、そこを隠れ家にしている。何かあれば、すぐに巣穴に逃げ込むし、夜は必ず巣穴の中で寝ている。ブダイのように、粘膜で寝袋を作っているかどうかは未確認。餌はクリルと粒餌。たまに磯で採集したスジエビなどを与えている。入手時は4cmほどと小さかったが、現在は11cmほどにまで成長している。照明が無いので、体色は全く焼けていない。やはり、こういった専用水槽で飼育すべきベラだといえる。フタもしっかりとし、飛び出しを防止している。

ちなみにレッドストライプ・ホグはインド洋と太平洋に生息しているが、近年の研究で、インド洋と太平洋のものはそれぞれが別種に分類された。インド洋のものが従来通りの Bodianus opercularis、太平洋産のものは Bodianus neopercularis となった。なお、ペパーミント・ラスの名で流通する種は、Bodianus sepiacaudus となっている。

その魚の生息場所に合わせた水槽設備・レイアウトを用意し、1匹のみとは言わないまでもタンクメイトを厳選し、魚をじっくりと飼育してみるのも良いのではないだろうか。今まで気が付かなかった魅力が見えてくるかもしれない。
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コメント

  1. ぴー父 | URL | -

    奥が深いですねぇ

    雪風さん、はじめまして。

    いつも楽しみに拝見(覗き見?)させて頂いております。
    ベテランの方のこの様なマニアな飼育水槽を拝見できると大変勉強になりますし、派手なサンゴ水槽だけが海水魚の楽しみでは無いと再確認致します。
    私はヤッコ以外はあまり興味なかったんですが、覗き見のお陰で最近ベラが妙に気になっております。(笑)

  2. 雪風 | URL | cKg/74mY

    ぴー父さん、いらっしゃいませ。
    綺麗な水槽じゃありませんが、何かしらの参考になれば幸いです。

    >最近ベラが妙に気になっております。

    ベラは綺麗な種が多いので、観賞用にはもってこいですよ。気の強い種も多いですが、大型ヤッコなどとの混泳ならば、ほとんど問題ないですしね。個人的にはオススメです。

  3. Tetsuo | URL | -

    うちでの飼育環境もほぼ同じです。ただ照明としては蛍光灯をつけていました。うちの子は巨大だったので常に巣から顔がとびでていました。寝袋はつくらなかったです。

    うちには藻で中が見えにくい水槽があります。(笑)そこにはオレンジストライプドバスレットがいます。藻越しにしかその姿は見えません。オレンジストライプドBは一番好きなバスレッドなので雪風さんのようにペア飼育を目指してます。かなり前に小さな幼魚で購入した個体なので今では全長にすると1.5倍になりました。

  4. 雪風 | URL | cKg/74mY

    Tetsuoさん
    なるほど、寝袋は作らんのですね。
    ちょっと期待してたんですが(笑)

    オレンジストライプは、普通に見えない魚ですからねぇ。スイスガードぐらいに出てきてくれれば、本当にいい魚なんですけどね。

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