2007年04月26日 19:39

(photo/J.E.Randall)

(photo/J.E.Randall)
学名:Centropyge venustus (Yasuda & Tominaga, 1969)
和名:スミレヤッコ
英名:パープルマスク・エンゼルフィッシュ Purplemask Angelfish
全長:12cm
西部太平洋に分布
濃い青色と、鮮やかな黄色のコントラストが美しい小型ヤッコ。頭部の青と体の青が分離しているタイプと、繋がっているタイプがある。これを雌雄差と考えている人もいるが、単なるカラーバリエーションであるとも考えられる。分布は西部太平洋だが、沖縄から台湾、フィリピン、パラオ周辺までで、意外と分布域は狭い。本種が新種記載された際、アクアリストが採集して水槽で飼育していた個体を元にしたことは、知る人ぞ知る有名なエピソードである。自然下では水深15~40mの範囲でみられ、岩陰などで逆さまになって泳いでいることも多い。サンゴ礁や岩礁の付着生物などを食べている。本種はシマヤッコと交雑することが知られており、数個体が捕獲されている。
色彩が美しいため、観賞魚として人気が高い。フィリピンあたりからコンスタントに入荷し、価格的にも手を出しやすく入手性は良い。本来、非常に丈夫な魚ではあるが、輸入時点では多かれ少なかれダメージを受けているため、入荷直後の個体を購入するのはリスクが高い。1週間ほど様子を見てからが安心だが、人気種なので待っている間に売れてしまうことが多い。そのため、欲しいアクアリストは状態の分からない個体を入手しなくてはならず、結果として難しい魚だという認識になってしまう。これはシマヤッコにも言えることである。何も焦って買う必要などない。コンスタントに入荷する種類なのだから、良い個体と巡り会うまで気長に待つことだ。
飼育は良い個体を入手し、かつ導入初期に落ち着ける環境を用意しさえすれば、別段難しくはない。しっかりと餌付き、水槽に馴れてくると、意外に強い性格をみせるようになる。個体にもよるが、とんでもなく悪い性格をしたものもいるため、混泳には十分な注意が必要だ。
種小名は「美しい」という意味。英名は顔にブルーがかかるところから。和名は青い体色が由来。本種に似合った和名である。
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コメント
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( 2007年04月26日 21:57 )
ヨッシ- | URL | -
おはようございます。
先日はリンクありがとうございました。
なんか緊張してます。
>とんでもなく悪い性格をしたものもいるため、混泳には十分な注意が必要だ。
そう言われるとビビってしまいます。
質問なんですが、シマやスミレのオス、メスってどこでわかるんですか?
初心者なんで、つまらない質問ですみません。
それと写真は交雑種ですか?かっこいいですね。写真を飾っておきたい位です。
( 2007年04月27日 10:13 )
雪風 | URL | cKg/74mY
ヨッシーさん
>質問なんですが、シマやスミレのオス、メスってどこでわかるんですか?
いまのところ、外見による雌雄の判別点は知られていませんね。
>それと写真は交雑種ですか?かっこいいですね。写真を飾っておきたい位です。
どちらの画像も、普通のスミレですよ。
( 2007年04月27日 14:03 [Edit] )
ヨッシ- | URL | -
>いまのところ、外見による雌雄の判別点は知られていませんね。
そうなんですか?、ヤッコ入門書にしてます「世界のエンゼルフィッシュ」。そこにはフレ-ムはオス、メス載ってたんで、シマも外見でわかるのかなって疑問に思いました。まだまだ未知な部分もあるんですね。今の自分は「どちて坊や状態」です。御教授ありがとうございます。(^_^)
>どちらの画像も、普通のスミレです
ゲゲゲ
全国に恥をさらした感じです。(~_~;
( 2007年04月27日 16:07 )
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