2007年04月18日 15:02
海水魚の発送を頼む際、一番気になるのは梱包だろう。
状態良く到着するかどうかは、生体自体の状態はもちろんだが、梱包の善し悪しが運命を左右するといっても過言ではない。梱包がしっかりとしたショップは、確かな技術を持っていることがほとんど。ただ、ショップ自体は良いのに、発送が苦手なショップもある。しかし、中には発送に対する考えが間違っているショップがあったりするので、十分な注意が必要だ。以下に、良い梱包と悪い梱包の画像を掲載しておくので、是非参考にしていただきたい。
まずは、ベストと思われる梱包から。
発送内容はミドリイシ2個。
西日本から午前着で東京に配達されたもの。
天候は雨で、気温も結構低かった。

外側はダンボール。内側は発泡箱。標準的である。
発泡箱に開いている穴は、カイロを発熱させるために必要な空気穴。
穴のサイズや数、位置などは、カイロの数や箱のサイズなどで変動する。
もちろん、ダンボール箱の部分にも穴は開いている。

フタを開けてみる。
カイロがひとつ。この時期(4月)の東京ならば標準的か。

新聞紙を開ける。
まず大きなビニール袋に包まれている。
ベストな対応であるが、やり方によっては、このビニールは無くても大丈夫。

さらに開封。
中心にミドリイシの入ったパッキングが二つ。
周りは動かないように、新聞紙がきっちりと詰められている。
パッキングが動けば、繊細なミドリイシはバラバラになってしまう。
もちろん、魚の場合も動かないようにしなくてはならない。
なお梱包に新聞紙を使うのは、安価で保温効果が高いためでもある。
このあたりは、個人的に実験済み。

パッキングのUP。
二重にパッキングされているのがわかるだろうか。
店売りの場合、ここまでしなくても大丈夫。
しかし発送では、厳重にしてやりすぎるということはない。

パッキングを開封。
中は硬めのビニールでミドリイシが保護されていた。
完璧といっていい。
ちなみにパッキング内の水温は22℃。
十分な温度が保たれている。
海水量も十分であった。
さて、こちらは悪い梱包例。
今年の2月に、某ショップからミドリイシを3個購入した際の梱包だ。
これも西日本からの発送で、午前着。

どこが悪いかは一目瞭然。
発泡箱が継ぎ接ぎしてある。これでは保温効果は著しく低下してしまう。
フタもサイズ合わせのために切り飛ばされている。切り口も適当だ。
外側のダンボールも、切り貼りしてサイズを無理に合わせてある。
フタにはカイロが多数貼付けてあったが、発熱させるための通気口も無く、これではとても無理。たとえカイロが正常に発熱しても、こんな梱包では駄目だっただろう。到着時には、水温はかなり冷たくなっていた。パッキング開封時点では、ミドリイシはとりあえず生きていたものの、水槽導入後数日で全滅した。
このショップの他、全てのパッキングが破れて(ありえない)水浸しのトラブルを起こしたショップ、発泡箱とダンボール箱の継ぎ接ぎハイブリッド梱包(ありえない)で送ってきたショップ、発泡無しのダンボール箱に直接パッキング袋を入れ(ありえない)て送ってきたショップなど、駄目ショップはいくらでもある。
状態良く到着するかどうかは、生体自体の状態はもちろんだが、梱包の善し悪しが運命を左右するといっても過言ではない。梱包がしっかりとしたショップは、確かな技術を持っていることがほとんど。ただ、ショップ自体は良いのに、発送が苦手なショップもある。しかし、中には発送に対する考えが間違っているショップがあったりするので、十分な注意が必要だ。以下に、良い梱包と悪い梱包の画像を掲載しておくので、是非参考にしていただきたい。
まずは、ベストと思われる梱包から。
発送内容はミドリイシ2個。
西日本から午前着で東京に配達されたもの。
天候は雨で、気温も結構低かった。

外側はダンボール。内側は発泡箱。標準的である。
発泡箱に開いている穴は、カイロを発熱させるために必要な空気穴。
穴のサイズや数、位置などは、カイロの数や箱のサイズなどで変動する。
もちろん、ダンボール箱の部分にも穴は開いている。

フタを開けてみる。
カイロがひとつ。この時期(4月)の東京ならば標準的か。

新聞紙を開ける。
まず大きなビニール袋に包まれている。
ベストな対応であるが、やり方によっては、このビニールは無くても大丈夫。

さらに開封。
中心にミドリイシの入ったパッキングが二つ。
周りは動かないように、新聞紙がきっちりと詰められている。
パッキングが動けば、繊細なミドリイシはバラバラになってしまう。
もちろん、魚の場合も動かないようにしなくてはならない。
なお梱包に新聞紙を使うのは、安価で保温効果が高いためでもある。
このあたりは、個人的に実験済み。

パッキングのUP。
二重にパッキングされているのがわかるだろうか。
店売りの場合、ここまでしなくても大丈夫。
しかし発送では、厳重にしてやりすぎるということはない。

パッキングを開封。
中は硬めのビニールでミドリイシが保護されていた。
完璧といっていい。
ちなみにパッキング内の水温は22℃。
十分な温度が保たれている。
海水量も十分であった。
さて、こちらは悪い梱包例。
今年の2月に、某ショップからミドリイシを3個購入した際の梱包だ。
これも西日本からの発送で、午前着。

どこが悪いかは一目瞭然。
発泡箱が継ぎ接ぎしてある。これでは保温効果は著しく低下してしまう。
フタもサイズ合わせのために切り飛ばされている。切り口も適当だ。
外側のダンボールも、切り貼りしてサイズを無理に合わせてある。
フタにはカイロが多数貼付けてあったが、発熱させるための通気口も無く、これではとても無理。たとえカイロが正常に発熱しても、こんな梱包では駄目だっただろう。到着時には、水温はかなり冷たくなっていた。パッキング開封時点では、ミドリイシはとりあえず生きていたものの、水槽導入後数日で全滅した。
このショップの他、全てのパッキングが破れて(ありえない)水浸しのトラブルを起こしたショップ、発泡箱とダンボール箱の継ぎ接ぎハイブリッド梱包(ありえない)で送ってきたショップ、発泡無しのダンボール箱に直接パッキング袋を入れ(ありえない)て送ってきたショップなど、駄目ショップはいくらでもある。
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コメント
Tetsuo | URL | -
すごい梱包です。
ちなみここまで丁寧な梱包で送られてきたことはないです。
( 2007年04月18日 23:42 )
やまたけ | URL | -
同じ日に同じようなところから送られて来て、ひとつは水温23度と完璧、もうひとつは18度orz
珊瑚は半分解け始め、結局生き残ったのは3分の1。保障ということで代わりの珊瑚を送ってくれましたが、やはり気に入ったものでないと。。。それに2度目なのに再び水温19度orz
通販は買う時は勿論、梱包を開ける時に期待でどきどきしているのに、解けている珊瑚を見せられたら一気にどん底に突き落とされますよね。
( 2007年04月19日 10:18 )
雪風 | URL | cKg/74mY
■Tetsuoさん
>ちなみここまで丁寧な梱包で送られてきたことはないです。
記事にUPした良い方は、おそらくこれ以上無いというベストな梱包です。ダンボールの外装は、普通は無くても大丈夫でしょう。
■やまたけさん
>それに2度目なのに再び水温19度orz
そういうショップは、何度送らせても駄目でしょうね。買わない方がいいです。
>解けている珊瑚を見せられたら一気にどん底に突き落とされますよね。
全くです。
有名店の中にも、駄目梱包をしてくるところが・・・。梱包が駄目だったときなど、こちらでパッキングしなおして、送り返してやろうかと思ったこともあります。
( 2007年04月19日 12:04 [Edit] )
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