2007年04月18日 02:56

前回の記事
一ヶ月ほど前、再びホンハナマツムシの被害が表面化した。食害を受けたのは、コモンサンゴとカロリニアーナ。前回の殲滅作戦から一年以上が経過しており、わずかな数が残っていて、そこから増殖したのかもしれないし、持ち込みかもしれない。サンゴはほとんど購入していないので、幼貝が生き残って成長し、繁殖するようになったので目に付きはじめたのだろう。
前回は発見次第、ピンセットでつまみ出す受け身な対処だった。しかし今回はホンハナマツムシの性質が多少なりとも判明したので、積極的に駆除する方法にでた。ホンハナマツムシは、主にコモンサンゴやミドリイシを食害し、少ないながらも他のハードコーラルを食べたりもする。特に状態の落ちたサンゴや、傷付いたサンゴに取り付くことが多い。そこで、今回は意図的にコモンやミドリイシを枝打ちし、あちこちに配置してみた(もちろん、接着はしない)。
この作戦は当たりで、多くのホンハナマツムシをおびき寄せることができた。夜中に枝打ちサンゴを引き上げると、大抵いくつかの個体が付いていた。これをピンセットでつまんで除去し、枝打ちサンゴは元の場所に配置しておく。一週間ほど繰り返すと、ほぼ完全に居なくなった。前回に比べると、幼貝の捕獲率が非常に高い。画像に写っている以外に、細いホースで直接吸い出したものも多い。枝打ちサンゴ駆除法は、サンゴを水槽から取り出して、じっくりと貝の駆除ができるのがいいところ。コモンではフチの部分に、ミドリイシでは枝の先端より、根元に付く方が圧倒的に多い。そこを重点的に調べて除去する。
水質などが適正であるにもかかわらず、ミドリイシやコモンサンゴが部分白化や根元の共肉が白くなってきた場合には、ホンハナマツムシの被害を疑った方がいいかもしれない。ただし、水槽の照明が消えて一時間以上しないと活動しないので、夜中に懐中電灯で照らして調べることになる。成貝でも1.3cmほど、幼貝では1~2mmしかないので、十分に観察しないと見落としてしまう。照明のついている間だけしか水槽を見ないのでは片手落ちだ。たまには夜中の観察も必要である。
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コメント
TAK | URL | z8Ev11P6
そんな性質のものをよく見つけましたねぇ……。
ベッドからでも水槽を見ることができる雪風さんならではですね。
この手のモノが出たら、めげるでしょうねぇ。
殲滅するのはとても大変そうです。
僕の場合、その前に、普通にも飼えていないので、まずそちらですが。
( 2007年04月18日 11:26 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
■TAK氏
>ベッドからでも水槽を見ることができる雪風さんならではですね。
生物の飼育で大切なのは、日頃の観察です。
観察を心がけましょう。
>殲滅するのはとても大変そうです。
殲滅は少々大変ですが、やってやれないことはないです。また、殲滅は難しくとも、被害をなるべく少なくする努力は必要です。大事な水槽ですからね。
>僕の場合、その前に、普通にも飼えていないので、まずそちらですが。
ま、たしかに・・・(笑)。
( 2007年04月18日 16:58 [Edit] )
ゆ~ぞ~ | URL | GhMHlou2
私の熱下がりの原因ですね。
経験上照明が消えるとにゅっとでてきます。うちはとてつもなく数がいたので撲滅の前にサンゴやられましたが(ちなみに食べるものなくなるとスタポまでいってました;;)がんばってください。照明を消す時間を通常よりはやめれば駆除する時間もとれますよ。あとつまむのに失敗すると糸みたないのにぶらさがって逃げます。これがまたむかつきます
( 2007年04月23日 23:21 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
まあ、こんなモンが大量発生したら、水槽投げたくなるよね。それにしても、ヤツらスタポまで食うか。実は駆除していた最中、スタポの上で一個捕獲したんだよね。うーむ。
>あとつまむのに失敗すると糸みたないのにぶらさがって逃げます。
わはは。そうなんだよねぇ。あれはムカツク(笑)。滑り止め付きのピンセットが威力を発揮したよ。
とりあえず、あれから姿が見えないので、ひとまず駆除完了。
( 2007年04月24日 00:45 [Edit] )
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