2006年11月22日 19:03

オス個体。ピトケアン島産(photo/J.E.Randall)

オス個体。ニューカレドニア産(photo/J.E.Randall)
学名:Pseudanthias ventralis (Randall, 1979)
和名:ニラミハナダイ
英名:ロングフィン・アンシアス Longfin anthias
全長7cm
太平洋熱帯域に広く分布
ショッキングピンクとイエローの、非常に派手な色彩が特徴の小型ハナダイ。オスは比較的複雑な模様をしているが、メスは体全体がショッキングピンクで、背部と各ヒレがイエローをしていて、特に模様を持たない。オスは体色の他、胸ビレを除く各ヒレの先端が伸長する。中でも腹ビレは最も長く伸びる。分布域が広く、地域によって体色に変化がみられる。生息水深は平均30~40mほどで、120mの深さからも記録がある。
観賞魚としては、クック諸島からまとまって入荷する他、マーシャル諸島からも少数ではあるが入ってきている。深い場所で採集されるため、輸入直後は減圧症の出ている個体もよくみられる。入手の際は、入荷直後の個体を焦って買うよりも、売れ残って落ち着いているものの方が安全である。またそのような個体は、人工餌にしっかりと餌付いていることが多い。そういった個体が入手できれば、飼育自体はそう難しいものではない。しかし、最も気を付けなくてはいけないのが混泳だ。特に同種同士はオス1匹に対し、メス数匹が良く、オスを何個体か入れても、最終的にオスは1匹しか残らないことがほとんど。また大型の魚とは、あまり組み合わせない方が無難である。なお、本種によく似たハワイアンロングフィン・アンシアス(ハワイベントラ)は、似て非なるハナダイと思ってよい。なので、飼育注意点は本種とは異なる。水槽内での寿命は、長くても3年程度のようである。
種小名は「腹ビレ」の意。腹ビレが長く伸びるところから付けられたものだ。英名も、オスの長い腹ビレが由来。和名は眼にかかるラインのせいで、睨んでいるかのように見えるところから。
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コメント
やまたけ | URL | .Q7UDCiU
tbしました。その節はお世話になりましたw
( 2007年03月28日 10:46 [Edit] )
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