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レッドストライプト・ホグフィッシュ

2006年09月26日 18:50

20060926172426.jpg
紅海産の成魚(photo/J.E.Randall)

redstripe-br.jpg
モーリシャス産の幼魚個体

学名:Bodianus opercularis (Guichenot, 1847)
和名:なし
英名:レッドストライプト・ホグフィッシュ Red-striped Hogfish
全長18cm
インド洋に分布

純白の地色に深紅のストライプが入る、Bodianus属きっての美麗種。近い同属種にはフタホシキツネベラやタヌキベラ、ネオンラスなどがおり、Trochocopus亜属を形成している。いずれもエラブタ後方に黒色斑を持つのが、共通の特徴となっている。またこの「フタホシキツネベラ・グループ」は、どの種も生息深度が深い。本種も見られるのは通常、30~70メートルと、かなりの深さである。が、紅海では10m前後の浅い場所でも確認されている。なお近年、太平洋産のもは Bodianus neopercularis として記載され、別種とされた。外見上の違いは体側のラインの太さとされる。

観賞用としては、ごく稀にインド洋のモーリシャスから入荷があるのみ。モーリシャス以外の、他地域からの入荷があっても良さそうなものだが、現時点ではほとんど期待できない。飼育自体は容易で、餌も大抵の人工餌を食べてくれる丈夫な種だ。しかしながら、その美しい体色を維持するのには明るい照明が厳禁となる。サンゴ水槽のような明るい水槽で飼育していると、赤い部分が黒ずんで汚くなってしまいやすい。そのため、できれば照明はブルーの蛍光灯だけにしておきたいところだ。極論してしまえば、照明など無い方が体色を維持しやすいのである。こうなると専用の飼育水槽が必要になってくる。性格は成長するにしたがって荒くなり、15センチ近い個体では、小型ヤッコを追い回すほど強くなる。性格的に持て余すことにもなりやすく、この魚が好きな人以外は飼育しない方がいいだろう。本種を他のベラや小型ヤッコなどと混泳させようと考えてはいけない。単独飼育を基本とすべきである。なお飛び出し事故が多いので、フタはしっかりとしておきたい。

種小名は「エラブタ(鰓蓋)」の意。黒斑のあるエラブタが由来になったのだと思われる。
英名は、本種の模様から。

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