2006年09月05日 00:36


学名:Amphiprion mccullochi Whitley,1929
和名:なし
英名:マカロックズ(マッカロウズ)・アネモネフィッシュ McCulloch's Anemonefish
全長12cm
オーストラリア東部沖のロードハウ島とノーフォーク島に分布
クマノミといえば、オレンジ系の体色にホワイトバンドというのがパターンだ。しかし本種はどこにも赤みが無い、クマノミとしては特殊な体色をしている。大きくなって黒っぽく、あるいは色彩変異として黒くなるクマノミはいるが、幼魚期からずっと黒いままなのは本種のみである。頭部には白いバンドが見られるが、消失しかかったものや、バンドが全く無い個体(メスに多い)もいる。ちなみに幼魚期は普通のクマノミのように、体側中央にもホワイトバンドをもっている。共生するイソギンチャクは、サンゴイソギンチャクで、生息域では他に共生に適したイソギンチャクがいないようだ。水槽内では、タマイタダキやシライトなどにも入る。
さて本種はクマノミの中でも、ハマクマノミ・グループに入れられている。しかしながら、ここにはいくつかの疑問がある。まず成魚の尾ビレの形状。ハマクマノミ・グループでは、どの種も円形(ラウンドテール)の尾ビレなのに対し、本種では中央部が湾入し、尾ビレの上下葉が尖っている。これはクマノミ・グループの特徴だ。また幼魚は腹ビレと尾ビレが伸長する個体が多い。これもクマノミ・グループ独特の特徴であり、ハマクマノミ・グループの種には見られないものだ。以上の点から、個人的にはクマノミ・グループに入れるのが妥当ではないかと思っている。
生息域は比較的水温が低いものの、水槽飼育では23~27℃と幅広い水温域で問題無く飼育できる。ただ、あまり高い水温が長期間続くようだと、何らかの不都合が生じる可能性はある。25℃前後の水温が維持できれば十分。他、餌などはクマノミと同様にほとんどの人工餌を選り好みせず食べてくれる。性格は強いが、ハマクマノミ類のような強烈な強さはなく、クマノミと同等程度。
種小名の mcculloch は人物名。mucculloch の発音は、調べた限りでは「マカロック」あるいは「マッカロウ」が最も近いようだ。なお、日本の海水魚専門誌では「マックローチ」、「マックローキ」などと表記されている。
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コメント
作左 | URL | jPC7I2S6
こんにちは。
確かにクマノミといえば、橙色と白のストライプを連想しますね。
あの映画も流行ったことだし(笑)
へぇ~、こういう無地もクマノミなんですね。
観賞魚は嫌いではないので興味深々でございます。
( 2006年09月06日 11:45 [Edit] )
雪風 | URL | cKg/74mY
作左さん、毎度です。
あの映画のおかげで、クマノミはだいぶ有名になりましたね。クマノミは、他にも色々と種類があって面白いですよ。
( 2006年09月06日 20:55 [Edit] )
くりくま | URL | -
なんかうちの図鑑よりもはるかに説得力あるきがするんですが…う~む…
はたして残りいくつ埋まるんだろうか…
オーマンとかググっても1件も引っかからないし…とりあえずツーバンデッドは確実に載せられるでしょうが…
( 2006年09月08日 20:53 )
maat | URL | -
和名は、オジロマックロクマノミでどうでしょう・・
( 2006年09月09日 20:17 )
雪風 | URL | cKg/74mY
昨日、高知旅行から帰ってきましたよ。
やっぱ四国は良いなぁ。
■くりくま君
よく調べれば、これぐらいの記事は書けるんじゃないか?
オマーンは、ちと無理だろうね。あとはマダガスカルとか、チャゴスとかも・・・。
■maatさん
オジロクロクマノミなんて、本当に誰か付けそうですねぇ。
( 2006年09月11日 13:18 [Edit] )
くりくま | URL | -
>よく調べれば、これぐらいの記事は書けるんじゃないか?
そうですね、あと自分の意見なんかも入れると余計字数稼げたり…
>オマーンは、ちと無理だろうね。あとはマダガスカルとか、チャゴスとかも・・・。
厳しいですね、あとセイシェルズとかも厳しいです、んでから意外と厳しいのがオーストラリアン、これ中々いい情報出てこないんですよね。バリアリーフより少ないです。
( 2006年09月11日 19:00 )
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