2006年07月21日 19:39

学名:Erosa erosa (Langsdorf in C&V,1829)
和名:ダルマオコゼ
英名:ダルマ・スティンガー Daruma Stinger
全長15cm
南日本~ニューカレドニア、オーストラリア西部までの西部太平洋に分布
ダルマオコゼは、一属一種のオコゼ類で、オニダルマオコゼなどと近縁。比較的小型の種で、最大でも20cmに満たない。体色はベージュや褐色のものが普通だが、赤や黄色のものもみられる。砂底域に多くみられ、底性の甲殻類や魚類を捕食する。背ビレの棘には強い毒があり、これに刺されると相当な痛みと腫れに悩まされることになる。毒は熱分解性なので、万が一刺された場合は、火傷をしない程度の熱い湯に患部を浸す。刺されてすぐに対処すれば、軽度なら30分ほどで痛みが消える。冷水に浸すのは逆効果なので要注意。

これは黄化個体。
観賞用としての入荷は少なく、近海魚に強いショップでないと、その入手は難しい。餌にはは生きたイソスジエビや、アゴハゼなどを与える必要があるが、クリルなどに馴らすこともできる。入荷時の状態にさえ注意すれば、丈夫で飼いやすい。しかし高温にはあまり強くないため、水温上昇には気を付けたい。縄張り争いのようなものはほとんどなく、複数飼育が可能である。
調べた範囲内では、学名の意味はわからなかった。和名はダルマのような外見からだろうか。英名は他にモンキー・フィッシュ、あるいは単にストーンフィッシュ(オコゼやカサゴを指す大雑把な名称)と呼ばれる。
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