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まこと邸スイハイ 2回目

2012年04月29日 00:36

去年の10月に訪問してから、あまり時間は経っていないが、なかなかの珍種を導入されている。このあたりは、さすが廃人といったところ。では早速御紹介しよう。

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水槽システムに特に変化はなし。

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目玉は、このオールドウーマンエンゼル。
おそらく、日本のアクアリストで、飼育しているのはここだけでは?
地味ではあるが、よく見てみると特異な種であることがわかる。

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隔離ケース越しで見難いが。。。
フラットヘッドバスレットである。

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アズファーだが、実際に見てみると、顔つきといい、非常に良い個体。ここまで良い個体には、なかなか巡り会えないだろう。マクロスス派な私も、この個体なら飼育してみたいと思った。画像がイマイチ過ぎて、良さが全く伝わらないのが何とも。。。(滝汗)。

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パッと見はチェルブだが。。。背ビレの方に伸びるオレンジ等の特徴から、カリビアンフレームバックとのハイブリッドではないかと思われる個体。ちなみに、普通のチェルブとして入手。私も入荷当時にチェックしていて、アレッと思っていたら、ここにもらわれていた(笑)。

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水槽を前に談笑する廃人。
こうなると、時間がいくらあっても足りない(笑)。

今後はサブタンクの設置を考えているそうで、さらなる発展に期待したい。
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海遊館

2012年04月23日 21:30

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大阪湾に面した立地の海遊館。

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トンネル水槽。
ここには複数のボンネットヘッドシャークが泳いでいる。
サメ好きにはたまらない展示だ。

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背後にボンネットヘッドが写っているのだが。。。
残念、ピンぼけ。

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稚アユの群れ。
ここにはカワウソも同居していて、稚アユの群れにカワウソが突っ込んで捕食する様子を観察できる。

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ピラルクの大型個体。
こういうのは、水族館ならでは。

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真剣に水槽を覗く廃人2名。

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近海魚水槽。
地味だが、雰囲気はなかなか良い。

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大水槽のジンベイザメ。
大型のアジが伴泳する様子が面白い。残念な点は、ジンベイザメの胸ビレがスレて変形してしまっているところ。このあたり、美ら海水族館を見てしまっていると、やや無理のある収容に見えてしまう。

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ジンベイザメの下にはシュモクザメ。

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オニイトマキエイもいる。
ただし、新和名が提唱されていて、ナンヨウマンタというらしい。
詳しくはこちらを参照。
http://www.scubadive.jp/news/?p=1754
背中に張り付いているのはクロコバンか?
海遊館には、水族館での展示が珍しいイトマキエイもいるそうだ。

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珍品シノノメサカタザメ。

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アオリイカ。
どうしても、美味しそうと思ってしまう(汗)。

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エビスザメ。
水族館で展示されることは珍しい。

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ナポレオンことメガネモチノウオ。
青みが強くて素晴らしい個体。

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ミドリフサアンコウ。

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ベニテグリ。

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タチウオの展示が良かった。
普通の魚のように泳ぐのである。

全体的に楽しめる水族館ではないだろうか。ただ、同じ水槽を違った角度から眺めるスタイルが多いので、順路を進んで行くと、テンションが落ち気味になるのが欠点かもしれない。とはいえ、一度は行ってみるべき水族館だと言える。


京都水族館

2012年04月22日 16:00

話題の京都水族館に行ってきた。

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激混みを予想して行ったのだが、この日はすんなりと入場できた。

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入り口付近の展示水槽。
日本産淡水魚が群泳している。
物陰を注意してみると、オオサンショウウオが。
展示の淡水魚は、オオサンショウウオの餌でもあるということだ。

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オオサンショウウオ。
京都水族館では、オオサンショウウオの保護を積極的に行なっていくようで、かなり力の入った展示となっている。

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イワナやヤマメ、アマゴなどの渓流魚。
状態は上々だ。

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海水の(唯一の)大水槽。
様々な角度から観察できるようになっている。
江ノ島水族館スタイルである。

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エアレーションがされていた。
水面に油膜が張り気味だったので、その解消用だろう。

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各種ハゼの小型展示水槽。
アクアリウムでもお馴染みの種類が多い。

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ハードコーラル水槽。
大きめのウスコモンが入っている。

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ソフトコーラル水槽。
大きいウミキノコはわりと綺麗。

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大水槽の一角にあるチョウチョウウオやヤッコが入っている水槽。大水槽と繋がっているかのような感じだが、水槽の奥はアクリル板で仕切られていて、独立している。

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タッチプールもどき。
触っていいのは、浮かんでいるカゴの中のアオヒトデのみ。
まあ、アカエイにタッチしたら大変なことになるが。。。

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一部、バックヤードを観れる場所がある。
見えているのはクラゲのストック、繁殖水槽群。
アクアリウムでお馴染みの機材も見える。

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一風変わった展示水槽。
照明はLEDだ(グラッシーか?)。

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湧水地に生息するトミヨ。
淡水魚ファンにはたまらない。

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淡水魚の展示水槽は、ちょっと凝っている。

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それにしても、ここまで日本淡水魚に力を入れている水族館も珍しいのではないだろうか。

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流木に産みつけられた卵を守るオヤニラミ。

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シロウオ(ハゼ科)の展示。
シラウオ(サケ科)とは違うのだ。

全体的に、淡水魚の展示が多い印象。日本産淡水魚が好きな人は、ぜひ行ってみると良い。その反面、海水魚の水槽は、大水槽こそあるものの、やや物足りない感じ。とはいえ、アシカやペンギンもいるし、イルカショーもあるので、家族連れは楽しめるだろう。屋外にはビオトープがあり、訪問時は未完成だったが、しっかりと立ち上がってくれば、これも面白いと思う。なんにせよ、一度は行ってみても良い水族館だ。

おまけ
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水棲生物をモチーフにしたパンを売っている。

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これはオオサンショウウオ。
中のチョコが少ないのが不満点。

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カメ。
これは抹茶味で美味しかった。

ハシナガベラ

2012年04月10日 10:56

Wenig_u0-indonesiaのコピー
インドネシア産(Photo/J.E.Randall)

Wenig_u2-maldivesのコピー
モルジブ産(Photo/J.E.Randall)

Wenig_u5-djiboutiのコピー
ジブチ(紅海)産(Photo/J.E.Randall)
腹ビレが黒くなく、背ビレ、尻ビレの眼状斑が小さい。
また頭部と尾部のバンドも、かなり細い。

Wenig_u6-tahitiのコピー
タヒチ産(Photo/J.E.Randall)

学名:Wetmorella nigropinnata (Seale, 1901)
和名:ハシナガベラ
英名:シャープノーズ・ラス Sharpnose wrasse
全長8cm
インド洋~太平洋に広く分布

小型のベラで、性格は非常に臆病。それは海中写真があまり撮られないという点にも現れる。岩陰伝いに移動するため、なかなか人目に付かないのである。ごく小さい幼魚期には、体に4本のバンドがあるが、成長するにつれて真ん中の2本のバンドは消失し、頭部と尾部のバンドが残る。またバンドは幼魚期には白いが、真ん中のバンドが消失する頃には、残る2本のバンドは黄色く変化する。体色は、オスの方が赤みが強いとされる。分布は広いが、紅海産のものを除き、体色や斑紋に地域差はほとんどみられない。単独、またはペアで行動し、底性小動物などを食べる。全長8センチになるとされるが、そこまで大きい個体は稀。通常は5~6センチ程度である。

観賞魚として知られるようになったのは、比較的近年である。小型で温和なため、サンゴ水槽の住人として人気が高い。ただし、隠れがちな性格のため、広い水槽では姿を見る機会が少なくなってしまうことが多いのは欠点か。基本的には丈夫で、餌も何でも食べる飼育しやすい魚である。大切に飼うと、赤みの強い素晴らしい成魚になる。注意点としては、強い照明を当てると体色が黒ずんでしまうことがあるので気を付けること。

種小名は『黒いヒレ』という意味で、黒い腹ビレを指しているものと思われる。和名は小さく突き出た口に由来。英名も同じような感じで、尖った頭部形状から付けられている。