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こばると邸スイハイ&ショップ巡り

2011年04月26日 15:29

先週アクアなイベントがあったばかりなのに、またしてもアクアイベントが。
今回は群馬軍団が八王子にスイハイに来ました。
参加者は、群馬からO店長、hanapapaさん、マコさん、パッサーさん。
こちらからは、こばるとさんと、うちら夫婦で合計7名。
まずは、こばるとさん宅へ。
前回は経営される歯科医院でしたが、水槽を自宅に引っ越したため、
今回は自宅の方にお邪魔しました。

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60㎝規格水槽。
いまのところ、黄色いクマドリカエルアンコウが1匹のみ。
今後、各色を取り揃えるとのこと。
システムは外部ろ過と底面の併用。
この水槽に限らず、後述するZEO水槽以外の全ての水槽に、底面フィルタ-が用いられている。このあたりが、こばるとさんの飼育スタイルの基本のひとつ。時流に流されないのがベテランらしいところ。

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ウミキノコとディスク、そして海藻と、90年代前半を彷彿とさせるサンゴ水槽。
私も昔は、こんな感じの水槽を維持してましたよ。
当時は20代だったなぁ。。。
ちなみに水槽サイズは60×45×45㎝

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そして、こばるとさんといえば、何といっても陰日性水槽。
普段は水槽前面は、遮光されていて見えない状態。
水槽は90㎝規格。照明は赤のLEDがメイン。

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どのサンゴも全開で素晴らしい限り。
咲き難いフタリビワガライシも、これでもかとポリプを開いているのが凄い。
キンシサンゴ、アシナガサンゴ、クサビイシなどの深海サンゴコレクションは健在。

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新しくセットされたZEOvit水槽。
ナチュのリンタロウ氏がセッティングしたものだ。
まだライブロックしか入ってが、今後が楽しみ。

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こばるとさんが余所見をした隙に、気に入った陰日性サンゴをパッキングして強奪する某hanapapa氏(嘘)。

こばると邸の次は、うちのスイハイ。
今は仮水槽ばかりで、見てもらってもねぇ。。。。
見どころは、嫁のクマドリカエルアンコウのコレクションぐらいかな。

昼食後、神奈川方面のショップ巡りへ。
まず1件目はスプラッシュ。
在庫は少なかったものの、良いミドリイシが多く、こばるとさんがZEO水槽用にいくつも買ってましたね。スギ系は綺麗な色合いのものが多く、そそられました。他の方もお買い物を。

2件目は生麦海水魚センター
相変わらず魚が多い。私は状態的に若干気になる個体だったものの、まあ何とかなるかとモーリシャス産ルリヤッコを入手。嫁もなにやら入手。パッサーさんは、お客さん預かりのクラリオンが気になってた様子。

3件目はカジカ。
ここでも、こばるとさんは弾けてましたね(笑)。良い色合いのクマドリを2匹お買い上げ(後日、さらに追加したようで)。うちの嫁もクマドリをゲットしてました。マコさんもヨコエビやら何やら入手。

ここで今回のツアーは終了。
八王子まで戻り、夕食を食べて解散。
参加の皆さん、お疲れさまでした。
次回はどこのスイハイになるでしょうね?
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第5回 MACT その2

2011年04月19日 17:45

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サンゴ礁魚類の研究で知られた青柳兵司について。
調査に同行した画家が描いた、実物に忠実な彩色図に注目。
貴重な資料である。

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出版された『珊瑚礁魚類』。
カラーの図版が何とも言えず素晴らしい。
全部読んでみたい。ちなみに中身は英語だそうである。

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非常に古い海水魚の飼育書。
当時は古くなった海水を保存し、上澄みを繰り返し使ったり、煮沸して使ったりした。いわゆる『古水飼育法』である。こなれた飼育水を使うというのは、淡水魚を飼育する際の考え方だ(淡水魚も今では水換えするのが主流)。このように、現在では考えられないような方法で飼育されていたのだ。

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同年代に出版された別の飼育書。
入手困難だという。

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その中身。
生態的なことも書かれており、当時としてはなかなかの内容だったとのこと。

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江戸時代のカエルアンコウについての資料。
当時、既に飼育観察が行なわれていたというのが驚き。

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キンチャクダイやゲンロクダイなどの図版。

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ここからは、採集、飼育観察などについて。
砂地の魚、砂地での採集など。

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ハゴロモハゼについて。

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ソウシカエルアンコウについての知見。
なぜタイドプールにいるのかなど。

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集団で狩りをするマトウダイについて。
画像は捕食の瞬間。

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冬の海の名物、ダンゴウオについて。

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ウミアザミに見事に擬態するスダレカワハギについて。
動画や成魚の画像なども披露された。

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荒俣氏をはさんで記念撮影。
氏の博物学の知識が、遺憾なく発揮された講演だった。
いつかまた、ぜひ第2回目の講演をしていただきたいものである。

第5回 MACT その1

2011年04月18日 15:22

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MACT第5回目の講師は、なんとあのTVでお馴染みの荒俣宏氏。小説、帝都物語でも有名な方。ファンならずとも、聞きたくなる講演だろう。

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初っ端から衝撃。イースター島での採集。イースターアイランドバタフライを捕ってる! ちなみに現地で許可をもらったとのこと。イースター島までは客船で行ったそうで、その熱意には頭が下がるばかり。

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マルケサス島の固有種と色彩変異について。マルケサスコリス、バンドレスのフレームエンゼルなど。これらが入荷したら盛り上がるのになぁ。

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ガラパゴスでの観察について。
パッサーの大群やウミイグアナなど。

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ここからは海水魚飼育の歴史について。
海水生物の飼育を提唱したイギリスのゴッス氏、水槽飼育の成り立ち(水槽が羊歯マニアから広まったというのが面白い)などの話が面白かった。

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世界で初めての海水魚ショップ『ロイド』のカタログ。
バランスドアクアリウムを提唱していたそう。

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パリの万博に設置された水族館について。
当時としては非常に画期的で、人気を博したという。
海を横から眺めるようなスタイルで泳ぐ魚を見たことがなかった当時の人々にとって、水族館は相当な衝撃があったのだろう。

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日本の堺水族館や、日本で初めての熱帯性海水魚の写真など。
右上のスダレチョウやウミヅキチョウの色彩が黒いのは、後から彩色したもので、本当の色がよくわかっていなかったためらしい。それにしても、実に貴重な資料だ。

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阪神水族館や、熱帯性海水魚の水族館展示について。
展示に尽力された方のエピソードなど、当時は大変な苦労をされたようだ。
今でこそ、手軽に飼育が楽しめるようになったが、それも、こういった先人たちの、血のにじむような努力があったればこそである。素直に敬意を表したい。

AQUALOVERS

2011年04月11日 12:56

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AQUALOVERS

千葉県成田市にオープンした観賞魚専門店。店長は元B-BOX店長のジャイアン鈴木氏。今回独立し、自分のショップを開店した。店内は結構広く、余裕のあるスペースとなっている。淡水熱帯魚も扱っており、海水と淡水の比率は2対1程度で海水の方が多い。オープンしたばかりで生体の品揃えは少なめだが、今後はそれも解消され、入荷量も増えていくだろう。また、オープン直後にもかかわらず、販売水槽の状態がまずまず良いのはさすがといえる。店内にはまだ販売水槽を設置するスペースがあり、今後の充実に期待したい。

器具類の在庫は十分あり、基本的なものは普通に揃っている。HPはしっかりとしているが、まだ商品や生体のUPはなされていない。これは今後解消されるのではと思うが、気になる生体がいたら電話で問い合わせてみるといいだろう。幸い、ブログによる入荷情報などは頻繁にされるようなので、そちらに注目したい。

震災後の非常に厳しい状況でのオープンだが、負けずに頑張っていただきたいと思う。

アクセス
車は東関道の富里インターから10分ほどと近い。駐車場は店舗裏に2台分。他、コインパーキングも有り。電車は京成線・公津の杜駅より徒歩5分ほど。

インディアンピンストライプド・バタフライフィッシュ(インドミスジ)

2011年04月08日 16:19

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(photo/J.E.Randall)

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学名:Chaetodon trifasciatus Park, 1797
和名:なし
英名:インディアンピンストライプド・バタフライフィッシュ Indian Pinstriped butterflyfish
全長:15cm
インド洋に分布

以前はミスジチョウチョウウオのインド洋型色彩変異という扱いだったが、近年になって別種扱いとなった。ミスジチョウチョウウオに比べ、尻ビレが鮮やかなオレンジ色をしていること、尾柄部がオレンジ色であること、体側の細い黒斑が目立つこと、背部、体側後方の色彩がパステルブルーであるなどの違いがある。性質などはミスジチョウチョウウオと変わらない。なおインド洋と西部太平洋の境界(インドネシア)では、本種とミスジチョウチョウウオの異種間ペアがみられ、両者の交雑と思われる個体も観察されている。ミスジチョウチョウウオ同様、ミドリイシ類が発達したサンゴ礁域を好み、大抵の場合ペアで行動する。

非常に多色な色彩をした種で、ミスジ系の中では最もカラフルで美しい種といえる。成魚のカラフルさは、他の追随を許さないほどだ。入荷量はさほど多くなく、たまに見られる程度。ミスジチョウチョウウオよりも餌付きが良く、やや大きめの個体でもアサリに餌付けられる場合が多い(入荷状態の関係ではないかと思われる)。そういった点では飼育しやすいと言えるだろう。その他、飼育に関してはミスジチョウチョウウオと何ら変わらないので、そちらを参照のこと。飼育していると体色は若干薄れてしまうが、それでもミスジチョウとははっきりと区別できる。両者を一緒に飼育してみると、その違いがよく分かる。

種小名は『3つのスジ』という意味。もともとはこちらの学名が、いわゆるミスジチョウチョウウオに当てられていた。英名は生息地と体側の模様から。他に、メロン バタフライフィッシュという名でも呼ばれる。また日本のアクアリストには、インドミスジの名で呼ばれている。

売約について

2011年04月06日 10:31

 以前から売約にした生体を、病気でもないのにキャンセルするという話はたまに耳にしていた。しかし、最近はそういったことが以前にも増して多くなっているようだ。

 売約とは、ショップとアクアリストが交わした売買契約のはずである。売約済みにしたということは、アクアリストは買う義務が生じるし、ショップは売る義務が生じるということ。基本的にはそういうことで、魚が病気になったり、サンゴが溶けたなど、よほどのことがない限りは売約解消にはならないだろう。

 売約を安易に解消するというのは、ショップに対して失礼であることはもとより、その個体が欲しいと思っている他のアクアリストに対しても失礼なことである。買う気がないなら、最初から売約になどすべきではない。

 安易に売約を解消するアクアリストはもちろん論外だが、売約に関して明確な取り決めをしていないショップも悪い。取り決めが明確になっていなければ、長期間の売約を許すことになってしまう。売約日数の制限、内金の入金、アクアリストの都合によりキャンセルしたら以後の売約を受け付けないなどのペナルティー等、売約に関する明確な設定は必要だろう。個人的には売約期間は最高で1週間、高額な生体は内金制(アクアリスト都合のキャンセルの場合は没収かな?)、アクアリスト都合のキャンセル2回で以後の売約権停止あたりが妥当ではないかと思う。いずれにしても、ショップには売約に関して、約束事を明文化する必要があるのではないだろうか。それがトラブル防止になると思う。