マルチバンド・バタフライフィッシュ

2009年12月28日 16:28

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(photo/J.E.Randall)

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(photo/J.E.Randall)

学名:Chaetodon multicinctus Garrett, 1863
和名:なし
英名:マルチバンド・バタフライフィッシュ Multiband butterflyfish
全長:12cm
ハワイ諸島、ジョンストン島に分布

ハワイとジョンストンでのみ見られる種。背の立つような浅瀬から、水深30メートル付近までの水深帯でみられるが、どちらかというと浅場に多い。体色は白っぽく、ベージュがかったバンドが5~6本入るのが特徴。たいていはペアで行動し、集団をつくることはまずない。サンゴのポリプや小動物などを食べる雑食性。

ハワイ便で入荷するが、数は少ない。入荷数は少ないものの、特に珍しい種ではなく、価格面では手を出しやすいのはありがたい。状態の良い個体さえ入手できれば、餌付けは比較的容易。口が小さいので、人工餌は顆粒状のものが適している。小型で性格がおとなしいため、他のシチセンチョウタイプの種と同じく、あまり混泳には向かない。十分に慣れるまで、単独で飼育するのが無難。

種小名は「多数の縞」という意味で、体側の模様に由来している。英名も同様。「コガネチョウ」という名が知られているが、これは日本の業者が付けた通称名であり、正式な和名ではない。
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スポッテッド・バタフライフィッシュ

2009年12月18日 16:38

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(photo/J.E.Randall)

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(photo/J.E.Randall)

学名:Chaetodon guttatissimus Bennett, 1833
和名:なし
英名:スポッテッド・バタフライフィッシュ Spotted butterflyfish
全長:12cm
インド洋に分布
ただし、紅海、アデン湾、アラビア湾方面ではみられない。

シチセンチョウ、ドットアンドダッシュと同じ仲間。前2種が黄色みの強い体色なのに対し、本種は青みのある体色をしている。また、本種は体側にライン模様を持たず、細かなスポット模様だけなのが特徴。インド洋のサンゴ礁の浅海域に生息し、よく見られる普通種。通常はペアで行動するが、群れることもある。サンゴのポリプや小動物などを食べる雑食性。

スリランカやモルジブなどから入荷するが、あまり数多くは入ってこない。価格は安価なので手を出しやすい。入荷状態は比較的安定していて、まともな個体ならすぐに餌付く。飼育はしやすいが、やはり無理な混泳は避けた方が無難。口が小さいため、人工餌は細かいものが適している。

種小名は「涙のような粒」という意味で、体側の模様に由来。英名も、やはり模様から。別名ペッパード・バタフライフィッシュとも呼ばれる。アクアリウム界では種小名をカタカナ読みして、グッタティシムスと呼んだりもする。

ドットアンドダッシュ・バタフライフィッシュ

2009年12月14日 16:45

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縞の乱れた個体。(photo/J.E.Randall)

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綺麗な斜め縞の個体。(photo/J.E.Randall)

学名:Chaetodon pelewensis Kner, 1868
和名:なし
英名:ドットアンドダッシュ・バタフライフィッシュ Dot-and-dash butterflyfish
全長:12cm
パプアニューギニア周辺からグレートバリアリーフ、
フレンチポリネシアにかけて分布

シチセンチョウによく似ているが、縞が斜めになっている点が異なる。縞模様は綺麗に入っている個体もいれば、乱れているものもある。またニューギニアやグレートバリアリーフなど、シチセンチョウと生息域が重なっているところでは、両者の交雑種と思われる個体が観察されている。サンゴ礁の浅場に多く、生息域ではごく普通にみられる。性質などはシチセンチョウと同じ。全長は本種の方が若干大きくなるとされるが、ほぼ同サイズと考えてよい。

シチセンチョウに比べると入荷量はぐっと少なく、やや入手しづらい。入荷状態は良いことが多く、シチセンチョウよりも餌付きやすい分、飼育しやすいといえる。ただ、性格は同じなので、無理な混泳は避けたい。

種小名は、パラオ諸島の1島名にちなむ。英名は特徴的な縞模様から。別名サンセット・バタフライフィッシュとも呼ばれる。

シチセンチョウチョウウオ

2009年12月07日 17:10

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グアム産(photo/J.E.Randall)

http://umisl.blog.ocn.ne.jp/photos/uncategorized/2008/08/24/shichisen001.jpg
(参考画像)沖縄産

http://blog-imgs-33.fc2.com/h/s/z/hsz28/FI2619516_3E.jpg
(参考画像)サイパン産

学名:Chaetodon punctatofasciatus Cuvier, 1831
和名:シチセンチョウチョウウオ
英名:スポットバンド・バタフライフィッシュ Spotband butterflyfish
全長:12cm
西部太平洋に分布

最大で12センチだが、通常は10センチ程度の小型種。多くのチョウチョウウオと異なり、アイバンドが黒ではなく、黄色いのが特徴。体側のバンドや体色は、生息地域や個体によって変異がみられる。日本では数が少なく稀だが、フィリピンなどでは比較的普通に見られる。小動物や藻類などを食べる雑食性。

観賞魚として数多く入荷するポピュラー種。5~7センチほどのサイズのものがよく見られ、小さい豆サイズの個体は滅多に入荷しない。状態の良い個体を入手できれば、人工餌にも餌付きやすいが、アサリから始めないといけない個体も多く、中にはほとんど何も食べない個体もいる。入荷量が多いので、焦らずに良い個体を見極めて入手したい。性格は少々弱く、無理な組み合わせでは、餌付いた個体でも拒食になってしまったりする。食も細く痩せやすいため、こまめに餌を与える必要があり、最初は単独飼育から始めるのが無難。いったん慣れきってしまえば、混泳にも耐えられるが、それでも無理な組み合わせはしない方がよい。

種小名は『点と線』で、体側の模様にちなむ。英名も同様。和名は体側のバンドの本数から。