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いつの間にか

2007年11月25日 23:46

大阪遠征している間に、10万HITしておりました。
みなさん、閲覧ありがとうございます。
今後も適当に更新していきますので宜しく御願い致します。

で、特に10万HIT記念プレゼントとかはありません。

・・・え? やった方がいい?
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購入時の病気持ち込みを防ぐ

2007年11月20日 19:33

魚を入手するときに最も気をつけたいのが、各種病気の持ち込みだろう。病気の持ち込みは、ほとんどのショップで可能性がある。しかし、その持ち込み率となると、ショップによって大きく異なる。良心的な海水魚専門店では、その持ち込み率はかなり低いが、安売りメインの量販店では持ち込み率が(とんでもないほど)飛躍的に高くなる。

持ち込む病気の多くは白点病だろう。他にもリムフォシスティス、ウーディニウム、ビブリオなどが挙げられる。最近ではベネデニア(ヒラムシ)の寄生も多い。ちなみに、ショップで発生している白点病と、状態の良い水槽に出る白点病は、致死率の高さが異なる。ショップ持ち込み白点は、死亡率が異様に高い場合がある。十分に気をつけたいところだ。

さて、量販店ではコスト削減のため、まともなトリートメントなどはまず行なわれない(だからこそ安いわけなのだが)。量販店の安売り魚を入手するなら、まず病気を持っていると疑ってかかるべき。これをそのままメインタンクに放り込んでしまえば、あっという間に飼育魚を殲滅することもできる(まさに生物兵器)。量販店で魚を入手したら、まずはバケツでもいいからトリートメントをするべきだ。トリートメント中に死んでしまったら、それまでということ。病気を持ち込まなくて幸いだったとすべきである。「餌付かないからメインタンクに入れて、ライブロックでも突いてくれれば・・・」などと考えて、メインタンクに入れてしまうのは、はっきり言って最悪の対応と言わざるを得ない。何も考えてないのと同じこと。

安売りの魚を買って、そのままメイン全滅となれば、まさに「安物買いの銭失い」以外の何ものでもない。値段ばかり見ていると、とんでもない目に遭う。安売りの生体を買う場合は、値段の安さに反した高いリスクがあることを、十分に知っておかなくてはならない。

ゼブラ・エンゼルフィッシュ

2007年11月16日 23:37

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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メス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Genicanthus caudovittatus (Günther, 1860)
和名:なし
英名:ゼブラ・エンゼルフィッシュ Zebra angelfish
全長20cm
紅海、東アフリカ沿岸、モーリシャス、モルジブに分布

インド洋特産のゲニカントゥス。オスはヤイトヤッコによく似ているが、背ビレに大きな黒斑を有する点で容易に区別できる。メスは違いが明確で、ヤイトヤッコのメスでは背中が黄色いが、ゼブラ・エンゼルのメスは黄色みが全く無い。また、アイバンドが入るのも異なっている。生息水深は15~70mの範囲の潮通しの良い場所で、盛んに動物プランクトンを捕食している。なお本種はゲニカントゥスとしては珍しく、かなり浅場でもみられることがあるようだ。

たまに観賞魚として入荷するが、メス個体の入荷が多い。大きなオスは餌付きにくくて飼いにくいため、メスを複数飼育してオスへ性転換するのを期待するのがいいだろう。入荷状態は比較的良いが、やはり減圧症には注意したい。オスは尾ビレのフィラメントが非常に長く伸びるので、大きな水槽でゆったりと飼育したい魚だ。水質悪化には他のヤッコよりも弱いため、なるべく良い水質が維持できるリーフタンクでの飼育を推奨したい。紅海産の個体は、他地域の個体に比べて、高い水温にある程度の耐性がある。

種小名は「リボンで飾られた尾」という意味。ちなみに、記載に使われたメス個体に対して付けられたものである(最初、オスは別種として記載された)。メスの尾ビレの上下に入る黒いラインを、リボンに見立てたのだろう。英名は、オスの縞模様に由来。

ヤイトヤッコ

2007年11月15日 16:22

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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メス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Genicanthus melanospilos (Bleeker, 1857)
和名:ヤイトヤッコ
英名:スポットブレスト・エンゼルフィッシュ Spotbreast angelfish
全長18cm
西部太平洋に分布

オスは体に細かな縞模様が入るのが特徴。また腹ビレ直前の胸部に1個の黒斑を持つ。メスは尾ビレの上下に黒いラインが入る以外に、これといった模様が無く、背中が緑がかった黄色をしている。水深20~40mの範囲に多く、海底から離れてプランクトン類を捕食する。同属他種と同じく、複数のメスを従えるハーレムを構成して生活する。日本では個体数が少なく、あまりみられない種である。

観賞魚としては入荷量は多くないものの、比較的よく目にする種である。あまり小型の個体は少なく、通常はペアでの流通が多い。状態はゲニカントゥスとしては、そこそこまともな個体がみられる。が、大きなオス個体は減圧症などに注意した方がよい。やはり、なるべく小さめの個体を選んで飼育した方が成功率が高い。他のゲニカントゥス同様、高水温に弱く、水質悪化にも弱い。いったん状態が落ち着き、水槽に順応してしまえば、飼育自体はさほど難しくない。ただし、他の魚にプレッシャーをかけられると、オスは途端にメス化してしまうため、混泳相手には注意したい。

種小名は、胸部の黒斑に由来。英名も同様。和名のヤイトとは「お灸」のことで、メスの体色が「もぐさ」の色に似ているところから。

大型水槽の水換え

2007年11月06日 22:52

今回は、我が家の水換えアイテムを紹介。
数百リッターの水換えをする場合は、それなりのアイテムを揃えないといけない。道具が揃っていれば、大量の水換えも短時間で終了することができる。

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水換え用水槽
普通は250リッターや500リッターの活タンなどを使用するが、うちでは飼育槽としては使わなくなった大型水槽を利用。この水槽は120×45×60cmで、水量は300リッターほど。ここに、エーハイムの水中ポンプとサーモ&ヒーターを常設。エアーレーションは必要に応じて追加。

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内径25mmの耐圧ホース
この大口径ホースで一気に排水する。また、注水にも使用。
普通のホースで、ちまちま排水していたのでは日が暮れてしまう。
大型水槽の水換えには、大口径ホースが必須だ。

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毎分110リッターのRYOBIポンプ
ホームセンターの安売りで9800円にて入手。
この手のポンプは、樹脂製でサビにくいものを選ぶといい。
これなら1トン水槽も10分で注水完了できる。

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何故かプラケース
何に使うのかというと、注水の際、強力な水流を受けるのに使う。
そうでないと、砂が盛大に掘れてしまうから。

この他、注水ポンプのオン・オフを行なう手元スイッチなども、あると便利なアイテム。

大型水槽を所有する場合、このような水換えアイテムの充実も大事である。でないと、メンテナンス時に非常に苦労することになる。大型水槽を所有するということは、それのメンテナンスも考えておかないといけない。水槽の置き場所だけでなく、メンテナンス面をどうするかという問題も出てくる。まあ、500リッター以上の大型水槽を所有しているアクアリストならば、上に挙げたアイテムぐらいは普通に持っていることだろう。もし持っていないとしたら、大型水槽所有者として、ちょっとどうかと思う。

オーネイト・エンゼル

2007年11月03日 00:27

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タヒチ産オス個体(photo/J.E.Randall)

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タヒチ産メス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Genicanthus bellus Randall, 1975
和名:なし
英名:オーネイト・エンゼルフィッシュ Ornate angelfish
全長18cm
インド洋ココスキーリング、西部太平洋、南部太平洋に分布

メスは他のゲニカントゥス属のメスに比べて、かなりスタイリッシュで特徴的な模様を持つ。本属中では最も小型の種で、オスでも最大で18cm、メスでは13cm前後である。生息水深は深く、浅くても25m、深くは100m以上の水深でみられる。プランクトン食であるが、同属他種に比べると、付着生物を食べる割合が多い。近年、沖縄でも発見されている。画像は南太平洋のタヒチ産のものを示したが、フィリピン産のものとは模様が若干異なっている。

ゲニカントゥス属は、人気の高いヤッコの中ではあまり注目されないグループである。その中にあって、本種はその模様の美しさ(メスの)で、比較的人気が高い。深場から採集される割には状態がマシなことが多く、アクアリストにとってはありがたい。オス個体でも餌付く確立が高く、水槽内で容易にハーレムを構成することができる。が、水槽内だとメスの順位を巡って争いが起きることがあり、ハーレム飼育は一筋縄ではいかない。水温は23℃ほどと低めが理想。ゲニカントゥスは、ときたま水面に浮いた餌を食べようとして、空気を飲み込んでしまうことがある。そうすると減圧症のような泳ぎをするが、食べた空気はそのうち排泄されるので、そうすればまた元に戻るので心配いらない。3種類ほどで同様の行動を確認しているが、どうして空気を食べてしまうのかはよくわからない。

種小名は「綺麗な、上品な」という意味。メスの色彩に由来しているものと思われる。英名は「華麗な」という意味で、やはりメスの色彩に由来。和名は付けられていないが、沖縄で発見されているところから、近い将来命名されることを期待したい。

トサヤッコ

2007年11月01日 23:49

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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メス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Genicanthus semifasciatus (Kamohara, 1934)
和名:トサヤッコ
英名:ジャパニーズ・スワロゥ Japanese swallow
全長21cm
南日本から台湾、フィリピンに分布

オスは頭部を中心に鮮やかな黄色に染まり、体の上半分に細かな縞模様が入る。メスは体色が全く異なり、頭部と尾部に黒い模様が入り、背中は黄褐色。幼魚はメスとよく似ているが、背中の黄色みが強い。ちなみに、以前はメスは別種として記載され、クマドリヤッコなる和名が与えられていた。分布は南日本や台湾が中心で、フィリピンではそれほど数がみられない。以前より知られるヤッコだが、その分布域は意外なほど狭いといえる。生息水深は幅広く、浅いところで15mほど。一番深くて100mという記録がある。

観賞魚としてフィリピンから輸入されるが、あまり数が採れないため、入荷はあまりコンスタントとはいえない。また、状態に難のある場合が多く、特に大きなオス個体は状態が悪い。入手時には、十分に状態を見極めてからにしたい。幼魚個体は比較的マシな状態であることが多く、飼育するなら幼魚がおすすめ。他のゲニカントゥス同様、水質の悪化と高水温には弱いので注意。本種(特にオス個体)を状態良く長期飼育するのは、結構難しい。上級者向きのゲニカントゥスといえるだろう。

種小名は、semi(半分の)fasciatus(縞模様)で、オスの模様に由来している。英名は生息の中心が日本のため。和名は、記載に用いられた最初の個体が、高知県(土佐)で得られたことにちなむ。