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ジャイアント・レッドクラブ

2007年05月31日 03:03

big-crab.jpg
(多摩地区にて撮影)

学名:Gigacrab sunabanus
和名:不明
英名:不明
甲幅:約100cm
現在、三多摩地域に分布

非常に大型の陸生カニ。大きな目と、鮮やかな紅色が特徴。ハサミ、および歩脚が退化しており、ほとんど動かないようだ。どうやって移動しているのかは不明。甲羅部は開閉ができるらしく、内部に大量の砂を保有しているとの観察例もある。甲羅部は広く、ここが開けば人間の子供程度ならば楽に入れそうだ。内部の砂がどのような役割を果たすかは分からないが、そのせいでかなりの重量になっており、捕獲は容易ではない。この重さは外敵に対して、かなり有効なものであるように思われる。

個体数が少なく、めったに見られないが、一度発見してしまうと観察は容易。かなり大型の甲殻類だが、食用にはならない。かなり丈夫だが、余りにサイズが大きいため、室内で飼育管理するのは困難だろう。
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魚の産地 大西洋編

2007年05月28日 14:15

で、最後は大西洋。
世界地図を見ながらだと、場所が把握しやすくなる。

■カリブ海
西はメキシコやベリーズ、そこから南にかけてパナマやコロンビアといった中米地区、西はグレナダやドミニカといった小島群、北はキューバやジャマイカ、ハイチといった島々に囲まれた中の海域をカリブ海と呼ぶ。キューバのすぐ上にはフロリダとバハマがあるが、そのあたりはカリブ海とは呼ばない。

ここからやってくるのは、クイーン、ブルー、フレンチ、グレー、ロックビューティー、カリビアンフレームバック、チェルブピグミー、などのヤッコ類がメイン。ブルーとカリビアンフレームバック以外はフロリダからカリブ海、ブラジルにかけて広く分布している。カリビアンフレームバックはカリブ海でも西南側の小島地帯でしか見られず、意外にも局地的分布である。ブルーはメキシコ湾からフロリダ、バミューダにかけてで、クイーンよりもずっと分布が狭いし、カリブ海には居ない。

チョウチョウウオでは、リーフB、バンデットB、スポットフィンB、スギアヤ、カリビアンロングスナウトは、カリブ海を中心に広く分布。バンクBはメキシコ湾からフロリダにかけてで、カリブ海には生息しない。ギアナBはバハマからキューバ~ギアナにかけて。

キャンディーバスレットは、フロリダからカリブ海、遠くアセンション島まで分布。スイスガードは、フロリダ南部からベネズエラにかけて。ラスバス(ラッセバス)はノースカロライナからフロリダまで。ロイヤルグラマはカリブ海全体に広く分布しているが、地域によってピンクとイエローの比率が少しずつ異なる。ブラックキャプバスレットもカリブ海が分布の中心。

カリブ便では他に、ネオンゴビー各種やイエローヘッドジョー、ハムレット、ルックダウン、スパニッシュホグ、アトランティックブルータン、トランクフィッシュなどが入荷する。平均して水温はそんなに高くないことが多い。また海水が非常に綺麗なため、水質の悪化に対して脆弱。入荷状態は概ね良いといえる。

■ブラジル
クイーンやロックビューティー、ブラジリアン・バスレット(ブラジリアン・ロイヤルグラマ)、イエローヘッドジョー、キャンディーバスレットなどが入荷。クイーン、ロックビューティー、イエローヘッドジョーは、カリブ海産に比べると少し色合いや模様が違っている。輸入状態はカリブ便よりも劣る。

■セントポール・ロックス
衝撃的な色彩のクイーンやオブリキュースが輸入されたことがあるが、基本的に採集は禁止されているらしく、密漁でもない限り、今後入荷することは無いと思われる。

■アセンション島
大西洋の真ん中、絶海の孤島であり、英軍の基地になっている。有名なレスプレンデント・ピグミーエンゼル、ヘッジホッグB、セントヘレナBが生息。今後、再度の入荷があるかは全く分からない。

■西アフリカ
アフリカヌスやマルセラB、ロブストBが入荷する。分布はケープヴェルデからギニア湾にかけて。めぼしい種がこれら3種程度しかいないため、観賞魚ルート的に面白みが少ない。入荷状態はさほど悪くない。が、西アフリカ便は予測の付かない面があり、いつ全く来なくなってもおかしくないと言える。

魚の産地 インド洋編

2007年05月24日 18:48

さて、次はインド洋。

■モルジブ・スリランカ
インド洋エリアでは古くから知られている採集地。ヤッコでは、特産種のクロシテン、メニイスパインド、イエローフィン、エイブリー、ニシキヤッコ(インドニシキ)、アデヤッコ、タテキン(ラウンドスレッド)など。クロシテンとシテンの交雑種である、アーミターギエンゼルも入ってくる。チョウチョウウオでは、コラリス、インドスダレ、イッテン(インド洋のは別種)、サントス、マダガスカルB、インディアンBなど。

ハナダイは、スクリブルドアンティアス、インドキンギョ、エバンス、フレームアンティアス、コウリンハナダイ、レスブレンデントアンティアス。クマノミは特産のモルジブアネモネがいるが、着状態が悪い。他にセバエも。ベラではインディアンカナリーラス、フォルモーサンラス、アドルネッドラス、ディビデットラス(バーミキュレイトラス)など。イトヒキベラはパープルフェアリーラス、マッコスカーズラスが有名どころ。他にインド洋版のニシキイトヒキベラ、フタホシキツネベラなど。

底モノ系は少なく、ドラキュラシュリンプゴビーとオーロラゴビー、モンツキカエルウオ程度。インド洋タイプのアケボノハゼも入ってくる。ハギは、パウダーブルータンがメイン。他にインディアンミミックタン、ナンヨウハギ(インド洋タイプ)、インドヒレナガハギなど。

総じてクマノミ類を除き、状態はそれなりに良い。この便の人気種は、何と行ってもインドニシキだろう。ハナダイ系の人気も高い。最近アフリカンバスレットが入荷したように、この地域も探せば面白い魚はまだいる。トールフィンゴビーやインド洋版タテジマヘビギンポなどは入荷を望みたい魚だ。

■紅海
以前はアクアリスト憧れの紅海便の魚も、最近は手に入れやすい価格に落ち着いた。ヤッコでは、何といってもアズファーとマクロスス。他に紅海版のタテキンとニシキヤッコ、レッドシーエンゼル、ゼブラエンゼル。チョウチョウウオは、入荷するほとんどのものが特産種。ゴールデンB、レッドバック、ホワイトフェイス、オレンジフェイス、レッドシーラクーン、エクスクイジット、レッドシーバンナー、紅海版トゲチョウ。アラビアンバタフライはどちらかというと紅海産ではなく、紅海周辺からアラビア湾にかけてである。チョウチョウウオでは、オマーンバタフライの入荷が待たれる。

ベラは入荷するものが少なく、エイトラインラス、ブルームテールラス、レッドシークリーナーラスの3種だけ。ヤリイトヒキベラ似の美しい Cirrhilabrus blatteus の入荷が待たれる。ハギでは特産のパープルタン。スズメダイ類は、ツーバンドアネモネとレッドシーダッシルス。

ハナダイはストライプアンティアスが入荷していたが、現在は全くみられなくなってしまった。他にもタウンゼンズアンティアスやヒームストラズアンティアスといった魅力的なハナダイがいるので、それらの入荷を期待したい。ニセスズメはフリードマニーやサンライズドッティ、スプリンゲリー、ネオンドッティと美しい種が多い。フリードマニーやサンライズドッティなどは養殖もされている。

紅海は閉鎖環境に近いため比重がかなり高く、1.030ぐらいは普通にある。そのせいで、あまり低い比重で飼育していると、良い状態で飼育できないことも多い。特にデリケートなホワイトフェイスあたりのチョウチョウウオは注意。治療のための淡水浴は危険で、半海水浴ぐらいにしておきたい。状態良く飼育するなら、あまり他の海域の魚とは一緒にしない方が無難。水温も高めが良い。

■東アフリカ
最近になって、入荷量が増えている。特産種は、なんといってもクリスルス(イヤースポットエンゼル)。アフリカンフレームバック・ピグミーエンゼルも、東アフリカ便ならでは。数は少ないが、マクロススも来る。東アフリカ産のマクロススは紅海産と変わらないと言われるが、それは飼ったことが無い人か、上手く飼育できなかった人だろう。アフリカ産の方が、明らかに綺麗である。同様に、違いの分かる人は知っていると思われるが、アフリカ産のサザナミヤッコも色調が太平洋産とは異なる。このあたりは、いずれ詳しく述べたい。

チョウチョウウオは少なく、ガーディナーズ、ソマリ、ブラックバーンズ、ザンジバル、といったところ。ベラは、リーデントラスが特産。最近はセイシェルズフラッシャーラスが来ている。他はモルジブと変わりがなく、フォルモーサンラス、マッコスカーズラス、など。その他にはアラルズアネモネぐらいなもの。ヤッコ、チョウチョウウオ以外はめぼしいものがほとんどいない。ハゼやギンポなどといった小物の開拓が待たれる。

比較的状態良く入荷する便だが、クリスルスは状態を崩していることもたまにあり、状態にはやや注意したい。

■モーリシャス
入荷のほとんど期待できない便だが、魅力的な魚が多い。入荷が待たれるのは、やはり何と言ってもブルーモーリシャス・ピグミーエンゼル(デベリウス)だろう。他にジェムタン、モーリシアンアネモネ、ウーンデットフェアリーラス、エレガントラス、レッドストライプホグ、モーリシャスダートゴビー、オシャレハナダイ、といった人気種がある。なんとか入荷を期待したい便である。

■ココス・キーリング
インドネシアの西方、つまり東部インド洋に浮かぶ小さな島。クリスマス島と呼ばれる島だが、太平洋にも同じ名前の島があるのでややこしい。ここからは、有名なココス・ピグミーエンゼルが入荷する。ココス・キーリングにしかいない固有種だ。他にレモンピールも入ってくるが、ココス・キーリングのものは、アイシャドウの入り方が異なり、別種のような印象を受ける。なお、インド洋にはここにしかレモンピールがいない。このあたり、かなり変わっている。また、エイブリーとの交雑個体もよくみられるようだが、ココス・レモンピールが入ってくるのに、この交雑個体が入ってこないのは不思議。以前はちょくちょくみられたのだが。

魚の産地 太平洋編

2007年05月22日 23:26

とある方面からリクエストがありまして・・・。
魚の産地について書いた方が良いのではないか。というものでした。
普通、こういうことは自分で図鑑などを紐解いて調べるべきものなんですがねぇ。とはいえ、駆け出しのアクアリストが知らないのはまだしも、専門店たるショップが知らないというのは、確かに考えもの。というわけで、とりあえず産地ごとの特色などを書き出してみますか。

■沖縄
言わずと知れた国内便。トゲ、フウライ、アケボノ、スダレ、スミツキなどなど、各種チョウチョウウオ、ソメワケ、ヘラルド、ナメラ、スミレ、ニシキ、サザナミ、タテキン、アデなど各種ヤッコがメイン。業者によっては、共生ハゼやベニハゼ、イソハゼなどの小物類も充実している。人件費などの関係でフィリピン・インドネシア便より高額だが、距離が近いため状態良く届くのが魅力。

■フィリピン・インドネシア
古くから海水魚の輸出が盛んな地域。安価なポピュラー種のほとんどは、この地域から送られてくる。小型ヤッコはルリ、アカハラ、ソメワケなどの一般種から、ゴールデン、コリンズといった少々高価でデリケートな種類まで幅広い。チョウチョウウオも同様で、トゲ、フウライなどからバーゲス、テングといった少し珍しいものまで多数みられる。中・大型ヤッコも多く、シテン、キヘリキンチャク、チリメン、ホシゾラ、ニシキ、サザナミ、タテキン、ワヌケ、イナズマ、アデ、ロクセン、さらに遊泳性のタテジマ、ベルス、ヒレナガ、トサ、ヤイト、といった多数のヤッコが入荷する。太平洋産の多くのヤッコ、チョウチョウウオが集まるのが、この便の特色。

クマノミも、クマノミ、カクレ、ハマクマなどが毎週多数輸入される。が、クマノミ類は状態が比較的良い場合と最悪な場合があり、状態の上下が非常に激しいのが難点。コバルトやデバなどのスズメダイ類も多い。ハゼなどの小物はセブ便に多く、様々なものがみられる。ハシナガベラなどはセブ便からポピュラーになったものである。オレンジストライプやメニイストライプ、コレッティー、ヨコヤマハナスズキといったバスレットも、この地域から送られてくる。

ベラ類も非常に多い。キュウセン系をはじめとして、様々な種類がみられる。魅力的なイトヒキベラはこの地域に多く、様々な種が輸入される。ハナダイ類も多く、以前はフィリピン便のベントラリスもみられた。ベントラリスは再度の入荷を期待したいところだ。

インドネシアは東部インド洋にも面しているため、インド洋の魚も入荷する。インドフウライ、トライアングラーバタフライ、パウダーブルータンが、その代表格。インド洋の魚だからスリランカ・モルジブ便だとは限らないのだ。

全体的に状態はそんなに良いとは言えない(昔に比べると良くなってきてはいる)。魚の状態を見極められないと、無限ループにはまり込むことが・・・。

この地域は非常に島が多く、いまも数々の新種が発見されている。新着魚は高額だが、採集がコンスタントにできるようになると、一気に価格が暴落するのがこの便の特徴。そのため、初入荷に手を出すべきかどうかは考えてしまうところ。どうせ次も来るだろう、と見逃したら二度と来なかったという魚もいるから悩ましい。今後も注目すべき地域と言える。

■ベトナム
輸入はコンスタントではなく、たまにある程度。魚種は基本的にインドネシアなどとあまり変わらないが、この地域からは他地域では入荷の無いキンチャクダイやツキチョウが入荷する。特にキンチャクダイは頭部の青い部分が広く、通称「ブルーフェイス・キンチャクダイ」などと呼ばれている。大型個体が多く、小型個体の入荷がみられないのが残念なところ。

ちなみにキンチャクダイは、わずか数例だがインドネシアから輸入されたことがある。基本的には分布していないはずの地域から、何故入ってくるのかは不明。

■ハワイ
お馴染みのハワイ便だが、ハワイ便で来るのがハワイに分布している魚ではない。レモンピールやゴールドフレークが、ハワイの魚だと思っている人は少なくないだろう。しかしハワイは観賞魚の集積ストック場があり、他地域からの魚も受け入れているため色々な魚が送られてくるのだ。

観賞魚として輸入されるハワイの固有種というと、ポッターズ、ブラックバンド、ハワイアンクリーナー、サイケデリックラス、フレームラス、ハワイアンロングフィンアンティアス、フレンブリー、ミリアリス、ティンカー、シェブロンタン、といったところ。

ちなみにハワイアンウルトラフレームは、他地域のフレームと基本的に区別はつかない。赤の濃い個体など、他地域からいくらでも入ってくるからだ。混ぜてしまったら、ほぼ判別は不可能である。なので、ありがたがって珍重する必要は全く無い。ハワイにも赤の薄い個体はいるしね。

全体的に状態は良い方だと言える。純ハワイ産の魚は水質変化に弱く、また高水温に弱いので注意したい。ハワイはそんなに水温は高くないのだ。

■中部・南部太平洋
マーシャル諸島やクリスマス島、クック諸島、バヌアツ、フィジーなど広範囲に及ぶ。マーシャルやクリスマス、バヌアツからはフレームAやレモンピール、マルチカラーが。レモンピールはバヌアツ産などが来るようになって、ナメラとの交雑個体が非常に多くみられるようになった。他にマーシャルとバヌアツからは、人気の高い中部太平洋産シマヤッコ。クックではアクアリスト憧れのペパーミントAが採集されるが、現在はストップ。中型ヤッコのゴールドフレーク、グリフィスはクリスマスから。大型ヤッコはフィリピン・インドネシアと変わらないので入荷しない。チョウチョウウオは、クリスマスからマルケサンバタフライ。タラワからタラワティンカーなど。他にシテンチョウ、タヒチアンバタフライなども入荷。

ベントラリスは主にクックから。マーシャルからも別バージョンが少数入荷する。バートレットアンティアスは中部太平洋特産種。最近ではバートレットと共に、バートレットタイプのアカネハナゴイもみられる。他にゴールデンストライプアンティアス、ソメワケミナミハナダイなど。クマノミではオレンジフィンアネモネやスリーストライプアネモネ。ただし、クマノミ類は状態に難があることが多い。ハギではコーレタン、ロストラタン、トミニエンシス。ハゼではパープルファイアーのみ。ベラではバヌアツやマーシャルなどからイトヒキベラが数種入ってくる。

イースター島では、ホツマツアとリッツが有名どころ。しかし、この島が世界遺産に登録されたため、今後の入荷の確立は非常に低い。もはや無いものと考えた方がよさそうだ。

一部を除いて、全体的に魚のコンディションは良いといえる。この地域は探ればまだまだ新種が出てくると思われるが、いかんせん不便なところが多く、観賞魚ルートはなかなか開拓されない。個人的にはグアムあたりに再びルートができ、ベントラリスやダイダイヤッコなどが、コンスタントに入荷するようになることを望みたい。

■オーストラリア
主に熱帯域と温帯域で分けられる。熱帯域では、スクリブルドA、パソニファ、コンスピ(厳密にはオーストラリアではないが)、ミューラーズチェルモン、マージンチェルモン、レインフォーズB、ゴールデンストライプB、ドットアンドダッシュB、ブラックB、ペインテッドアンティアスといった、オーストラリアならではの魚が送られてくる。これらは熱帯域なので、飼育上はインドネシアなどの魚と変わらない。

温帯域からは、ホワイトバードボックスやショウズカウ、オーネイトカウ、オールドワイフ、トランケートチェルモン、シードラゴンなどといった、個性的な魚たちが入荷する。これらは温帯性のため、水温は20℃以下にしておかないと調子を崩してしまうことが多い。また、白点病にもかかりやすくなる。高額な種類が多く、飼育難易度からもマニアックな地域と言える。

■東部太平洋
アメリカの東部沿岸地帯。主な種類は、コルテツA、パッサー、クラリオンといったところ。このうちクラリオンの入荷の可能性はごく少ない。他にカタリナゴビー、レッドヘッドゴビー、ブルースポットジョーフィッシュ、ガリバルディ、バーバーフィッシュ、サイズバタフライなど。このあたりは水温が低く、高い水温では白点が出やすかったり、調子を崩したりするので注意したいところ。水質の変化にも弱い。コルテツAは入荷状態が悪いことが多く、取り扱いに気をつけたいヤッコだ。

これらはアメリカ便になるが、アメリカ便の魚が全部カリブ海産だと思っている人もいるようだ。全く嘆かわしい。

エレガント・コリス

2007年05月14日 23:52

elegant.jpg
成魚(photo/J.E.Randall)

学名:Coris venusta Vaillant & Sauvage, 1875
和名:なし
英名:エレガント・コリス Elegant coris
全長:約20cm
ハワイ諸島のみに分布

ハワイ諸島の固有種。最大でも20cmまでで、Coris属としては小型に類する。幼魚は成魚に比べると地味だが、あまり大きな模様の変化はない。エラブタ後方と、背ビレ後方基部にある黒斑は、幼魚から成魚まで共通して見られる特徴。ハワイでは普通種で、10m前後の水深でよくみられる。底性小動物、小型甲殻類を好んで捕食する。似た種にスジベラ Coris dorsomacula Fowler, 1908(西部太平洋) 、Coris caudimacula (Quoy & Gaimard, 1834)(インド洋)、Coris roseoviridis Randall, 1999(クック、ピトケアン)、Coris debueni Randall, 1999(イースター)の4種がいる。成魚は見分けができるが、小型個体はどれも似た感じで間違えやすい。

観賞用としては、ハワイ便でたまに入荷している。現地では普通種だが、入荷量は何故か少ない。飼育自体は容易で、何でも食べてくれる丈夫なベラだ。しかし、砂が無いと落ち着かないため、細か目の砂を敷いて潜れるようにしてやりたい。さほど大きくならず、協調性も良いのでヤッコなどとの混泳に向いている。ただ、余り小さな魚やカクレエビなどとは一緒にしないこと。餌になってしまう。驚くと水槽から飛び出すことがあるので注意。

種小名は「優雅な・魅力ある」という意味で、美しい体色に因んだもの。英名も美しい色彩が由来。

"フラッシング・コリス"

2007年05月14日 02:02

hewet-male.jpg
オス(photo/J.E.Randall)

hewet-fem.jpg
メス(photo/J.E.Randall)

学名:Coris hewetti Randall, 1999
和名:なし
英名:不明
全長:約15cm
マルケサス諸島のみに分布

マルケサス・コリス同様、本種もマルケサス諸島の固有種。最大でも20cmに満たない種で、Coris属としては小型である。メスは至って地味だが、オスは背ビレと尻ビレが大きくなり、体色も美しくなる。大きなヒレを広げてメスに対してディスプレイし、瞬時に体色を変えることができる。まるでクジャクベラのような行動をみせるが、Coris属でこのようなディスプレイをする種は他にいない。かなり変わった種だといえるだろう。浅瀬から40mまでの幅広い水深でみられ、群れで生活する。

観賞魚としての入荷はまだないが、オスは非常に魅力的で、観賞魚としての資質を十分に備えている。水槽内でディスプレイを観察してみたいベラであるが、輸入される可能性は極めて低い。

種小名は人物名。英名は不明。「フラッシング・コリス」は、当ブログで便宜上付けた名称で、何ら正式なものではない。

マルケサス・コリス

2007年05月07日 15:16

marq-male.jpg
成魚(photo/J.E.Randall)

marq-fem.jpg
未成魚(photo/J.E.Randall)

学名:Coris marquesensis Randall, 1999
和名:なし
英名:マルケサス・コリス Marquesas coris
全長:約30cm
マルケサス諸島のみに分布

マルケサス諸島の固有種。幼魚と成魚はツユベラによく似ていて、当初は同じ種だと考えられていた(発見は1971年)。しかし未成魚のカラーパターンは、ブルーのラインや背ビレ後方に黒斑が入り、ツユベラとは大きく異なる。そのため、後になってランドール博士により新種記載された。生息水深は背の立つような浅場から、水深30mまでと幅広い。警戒心が強いようで、なかなか接近できないベラだそうである。

アクアリウム用に輸入されたことは、まだ無い。マルケサス諸島には本種以外にも固有種が多く、観賞用として魅力的な魚がたくさんいる。だが、採集業者が全く居ないため、それらの魚たちが輸入されてくる可能性は極めて低い。数少ない写真を見て楽しむ以外に方法はなさそうだ。

種小名は生息地であるマルケサス諸島から。英名も同じ。

カンムリベラ

2007年05月05日 18:40

kanmuri-ad.jpg
オス(photo/J.E.Randall)

kanmuri-sbad.jpg
未成魚・メス(photo/J.E.Randall)

kanmuri-juv.jpg
幼魚(photo/J.E.Randall)

学名:Coris aygula Lacepède, 1801
和名:カンムリベラ
英名:クラウン・コリス Clown coris
全長:100cm
インド洋~太平洋に広く分布

コリス属最大種で、大きなものは1mを超えることもある。しかし通常みられるのは、大きくても50cm前後のサイズである。幼魚期は鮮やかな色合いをしているが、成長と共に体色は暗緑色化してゆく。大型のオスはコブが発達し、凄みのある姿となる。また、尾ビレ後端はクシ状に変化し、背ビレ第1・2棘が伸長する。ツユベラなどと同様に、甲殻類やウニなどを好んで食べる。南日本の太平洋側では普通にみられ、夏~秋にかけては磯でもカラフルな幼魚を目にすることができる。

観賞魚としてはツユベラと同じく古くから知られるが、入荷量はあまり多くなく、むしろ少ない。入荷するのは観賞価値の高い、鮮やかな色彩の幼魚で、成長した個体が入荷することはまずない。丈夫で飼育しやすいが、成長すると気が強くなるため、小型魚や温和な魚と一緒にしないこと。水槽内では15~20cmほどに成長するが、その後の成長はかなり遅く、水槽サイズなども含めて成魚にまで育てあげることは難しい。

種小名の意味は、調べた限りでは不明。和名は成魚の尾ビレの形状を、王冠に見立てて付けられた。英名の由来も同じである。

クイーン・コリス

2007年05月05日 17:04

formos-male.jpg
オス(photo/J.E.Randall)

formos-fem.jpg
メス(photo/J.E.Randall)

formos-juv.jpg
幼魚(photo/J.E.Randall)

学名:Coris formosa (Bennett, 1830)
和名:なし
英名:クイーン・コリス Queen coris
全長:50cm
西部インド洋に分布

ツユベラのインド洋版ともいうべき種。幼魚は似ているが、本種の方が黒ずんだ体色をしているので見分けは容易。ツユベラよりも大型になり、オスの成魚は最大で50cmを超えるほどになる。幼魚からメスへの体色変化の過程で、ほぼ全身が黒くなる時期がある。メスの色彩になると尾ビレに入る鮮やかな赤が栄え、見応えのある体色になる。食性や生態などは、ほとんどツユベラと変わらない。

観賞魚として比較的よく見かける種だが、ツユベラに比べると入荷数はずっと少ない。幼魚、あるいはメスに変わりかけの個体が入荷する。輸送時間が長いためか、ツユベラよりも状態がよくないことが多く、入手の際には状態の善し悪しを見極めたい。やや大きめの個体は偏食するものもいるため、幼魚から飼育した方がなんでも食べるので楽だ。飼育はツユベラに準じ、成長した個体は大型魚と混泳させるのがよい。よほど大型の水槽でないと、オスの体色になるまで成長することはない。水槽サイズにもよるが、ホームアクアリウムでは平均20~25cm程度。

種小名は「美しい」という意味。英名も美しさから付けられていると思われる。日本のアクアリウム界では、種小名から「フォルモーサン・ラス」と呼ばれて流通する。

ツユベラ

2007年05月05日 16:41

tsuyu-male.jpg
オス成魚(photo/J.E.Randall)

tsuyu-fem.jpg
メス(photo/J.E.Randall)

tsuyu-juv.jpg
幼魚(photo/J.E.Randall)

学名:Coris gaimard (Quoy & Gaimard, 1824)
和名:ツユベラ
英名:イエローテール・コリス Yellowtail coris
全長:40cm
中部・西部太平洋に分布

成魚は40cmにもなる大型のベラ。コリス属のベラは、本種のように幼魚・メス・オスで大きく色彩が異なるタイプ(大型種)と、体色変化の少ないタイプ(中・小型種)とがある。本種に代表される大型コリスの体色変化は大きく、まるで別種の魚になるかのように劇的。幼魚は非常に鮮やかな体色をしているが、これは有毒生物と思わせて、捕食を免れるという効果がありそうだ。なお、生まれたときは全てメスで、成長した強い個体がオスへと性転換する。これは本種に限らず、ほぼ全てのベラに共通する生態だ。幼魚のうちはゴカイ類や小型甲殻類を食べ、成長するとウニや貝類などの固いものも食べるようになる。夜は砂に潜って眠る。また、外敵の攻撃を受けた際にも、砂に潜って難を逃れる。

観賞魚としてコンスタントに入荷するが、ほとんどは幼魚かメス個体。オスはサイズ的に大き過ぎるため、アクアリウム用として入荷することはまず無い。餌付きは容易で、餌は粒餌やクリルなど、歯ごたえのあるものを好む。砂は敷いた方がよく、砂が無いとストレスになってしまうこともあるので気をつけたい。幼魚は痩せやすく、いったん痩せてしまうと回復が難しい。そのため、こまめに餌を与えて太らせることが大切。肉食性が強いため、グラスシュリンプなどの小型甲殻類や、ベニハゼなどの小型ハゼ類との混泳は避ける。混泳面での協調性は、幼魚のうちは良いが、成長につれて気が強くなってくる。特に同じベラの仲間に対しては威嚇するようになる。そのため、温和な魚などとの混泳には向かない。大型ヤッコなどと一緒に飼育するのが良いだろう。飼育下では、オスの体色に変化するまでのサイズに成長することは少ない。

種小名は人物名から。英名は成魚の尾ビレが黄色いところから。和名のツユは「露」であるらしい。だとすると、メスの体色から付けられたのだろうか。

水槽の入れ替え その2

2007年05月01日 18:36

つづき。
作業は午前10時前から開始し、午後10時前までに一応終了。
本当に「一応終了」しただけ。
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水槽の入れ替え その1

2007年05月01日 14:32

Hさんの水槽入れ替え顛末記。

もの凄く大変でしたよ・・・。
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