かにぱん続報

2006年11月30日 01:52

今回は貴重な画像をお届けする。
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かにぱんは袋の中で繁殖するという話は本当であった。
よく見えないが、10匹程度はいるようだ。
親の姿が見当たらないが、子供を育てた後は、どこかへ移動してしまうのだろうか? まだまだ、かにぱんに関する謎は多い。

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生体と幼体の比較。
もともと かにぱんはハサミの発達が弱いが、幼体はさらに弱々しいハサミをしている。眼は体に埋没するような感じだ。これでは視力も弱いに違いない。幼体の生存率は高くなさそうである。

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さらに驚愕の事実が!
どうやら、かにぱんは様々な形態に擬態ができるようである。
このような生物は、他にミミック・オクトパスが知られているが、甲殻類では本種が唯一の擬態種だ。この事実は大阪在住の研究者よりもたらされたもの。謎なのは、この擬態が敵から身を隠すためのものなのか、捕食のための攻撃擬態であるのか区別がつかないことである。今後の調査に期待したい。

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タコに擬態した かにぱん。(photo/J.E.Takoroll)
この状態を「たこぱん」と呼ぶようだ。
幼体も揃って擬態している画像は、非常に貴重なもの。
他の擬態例は、残念ながら写真に収められていない。
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オオテンハナゴイ

2006年11月28日 23:55

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完全に成熟したオス個体(photo/J.E.Randall)

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やや小型のオス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Pseudanthias smithvanizi (Randall & Lubbock, 1981)
和名:オオテンハナゴイ
英名:プリンセス・アンシアス Princess anthias
全長10cm
インド洋~西部・中部太平洋に分布

本種はハナダイの中でも、ハナゴイ(Mirolabrichtys亜属)と呼ばれるグループに属している。ハナゴイ類の特徴は、上唇が尖っている点である。ハナゴイ類は全体的に小型でスレンダーな種が多い。本種は体に入る多数の黄色い斑点と、長く伸びる尾ビレ上下葉だ。オスはメスよりも体色が濃く、尾ビレの伸長も大きい。また背ビレ第3棘も伸びる。水深10~70mの範囲でみられ、群れを形成する。

小型で美しく温和なため、観賞魚として人気がある。しかし飼育は容易とはいえない。以前に比べて良い個体は入手しやすくなったものの、何の注意も払わずに水槽に収容すれば、ほとんどが失敗に終わる。水質の悪化には極めて敏感であるため、サンゴが状態良く飼育できる水槽で飼育するのがベスト。温和で打たれ弱いため、混泳魚には十分注意しなくてはいけない。なるべく本種より大きい魚は一緒にしない方がよい。また1~2匹ではなく、5匹以上まとめて飼育すると成功率が上がる。餌は細かくしたクリルや、顆粒状人工餌やフレークフードを与えるといい。水槽環境に馴れ、餌をよく食べるようになれば、案外飼いやすくなる。

種小名は人物名。こういった種小名に人物名を用いる場合、男性の場合は語尾に「i」を、女性であれば「ae」を付けるのが普通。英名はその可憐な姿が由来になったものと思われる。和名のオオテンは「大点」ではなく「多点」の方である。体側の細かい斑点が由来。

オシャレハナダイ

2006年11月28日 14:16

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水槽写真(photo/Y.Niino)

学名:Plectranthias pelicieri Randall & Shimizu, 1994
和名:オシャレハナダイ
英名:ペリシエルズ・パーチレット Pelicier's Parchlet
全長9cm
モーリシャス、南日本に分布

非常に美しい底性ハナダイの一種。水深50m前後の岩礁帯に生息しているが、南日本の温帯域では、もう少し浅い場所でもみられる。エビなどの甲殻類を好み、小魚なども捕食する。小型ながらもかなり貪欲な面を持ち、口に入るものなら手当たり次第に食べてしまう。以前はモーリシャス固有種とされていたが、現在は南日本の各所で見つかっている。

入荷は非常に少なく、年間数匹程度という流通量である。そのため、限られた専門店でしか入手できない。かなり高額なハナダイではあるが、減圧症さえ出ていなければ餌付きも良く、丈夫で飼いやすい。ただし高い水温にはやや弱いため、25℃以下をキープしたい。最適な水温は22℃前後。ほとんど小型ハタのような肉食魚であるため、小型魚やカクレエビなどとは一緒に飼育できない。

種小名は人物名。英名も、それにちなんだもの。和名は、その綺麗な色彩から名付けられたものだろう。

ハワイアンロングフィン・アンシアス

2006年11月23日 00:36

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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メス個体(photo/J.E.Randall)

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オス・水槽写真(photo/Y.Niino)

学名:Pseudanthias hawaiiensis (Randall, 1979)
和名:なし
英名:ハワイアンロングフィン・アンシアス Hawaiian Longfin anthias
全長10cm
ハワイ諸島・ジョンストン島に分布

ニラミハナダイによく似ており、以前は亜種とされていたが、現在では別種とされている。ニラミハナダイとはオスの色彩が異なるり、メスの方もかなり黄色みが強く、異なった印象がある。全長はニラミハナダイよりも大型になり、個体によっては10cmを超えることも。水深30~70mの間でみられる。

ハワイ便で入荷するが、その数はかなり少ない。入荷状態がすぐれない場合もよくあり、入手時には個体状態に注意したい。良い個体さえ入手できれば、飼育は思ったよりも難しくない。餌付けは最初はクリルや冷凍餌で、馴れれば顆粒状の人工餌をよく食べるようになる。性格はニラミハナダイに比べて強く、一緒に飼うと必ず本種が勝つ。その性格のためか、普通のニラミハナダイよりも小型ヤッコなどとの混泳はさせやすい。適水温は23℃前後。

種小名は「ハワイ産の」という意。英名も産地に由来したものである。

ニラミハナダイ

2006年11月22日 19:03

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オス個体。ピトケアン島産(photo/J.E.Randall)

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オス個体。ニューカレドニア産(photo/J.E.Randall)

学名:Pseudanthias ventralis (Randall, 1979)
和名:ニラミハナダイ
英名:ロングフィン・アンシアス Longfin anthias
全長7cm
太平洋熱帯域に広く分布

ショッキングピンクとイエローの、非常に派手な色彩が特徴の小型ハナダイ。オスは比較的複雑な模様をしているが、メスは体全体がショッキングピンクで、背部と各ヒレがイエローをしていて、特に模様を持たない。オスは体色の他、胸ビレを除く各ヒレの先端が伸長する。中でも腹ビレは最も長く伸びる。分布域が広く、地域によって体色に変化がみられる。生息水深は平均30~40mほどで、120mの深さからも記録がある。

観賞魚としては、クック諸島からまとまって入荷する他、マーシャル諸島からも少数ではあるが入ってきている。深い場所で採集されるため、輸入直後は減圧症の出ている個体もよくみられる。入手の際は、入荷直後の個体を焦って買うよりも、売れ残って落ち着いているものの方が安全である。またそのような個体は、人工餌にしっかりと餌付いていることが多い。そういった個体が入手できれば、飼育自体はそう難しいものではない。しかし、最も気を付けなくてはいけないのが混泳だ。特に同種同士はオス1匹に対し、メス数匹が良く、オスを何個体か入れても、最終的にオスは1匹しか残らないことがほとんど。また大型の魚とは、あまり組み合わせない方が無難である。なお、本種によく似たハワイアンロングフィン・アンシアス(ハワイベントラ)は、似て非なるハナダイと思ってよい。なので、飼育注意点は本種とは異なる。水槽内での寿命は、長くても3年程度のようである。

種小名は「腹ビレ」の意。腹ビレが長く伸びるところから付けられたものだ。英名も、オスの長い腹ビレが由来。和名は眼にかかるラインのせいで、睨んでいるかのように見えるところから。

『カニハゼ』

2006年11月21日 23:21

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海中写真(photo/J.E.Randall)

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標本個体(photo/J.E.Randall)

学名:Signigobius biocellatus Hoese & Allen, 1977
和名:なし
英名:ツインスポットゴビー Twinspot goby
全長10cm
西部太平洋に分布

背ビレに非常に特徴的な模様を持つ、ベントス(底性小動物)食性の小型種。単独、またはペアで行動し、砂泥質の海底にある石の下などをすみかとする。背ビレを立てて、体を前後に動かす独特な行動を見せる。

観賞魚として人気の高いハゼだが、その飼育は決して容易ではない。ハゼの中ではトップレベルの難易度で、ビギナーあたりが簡単に手を出してはいけない魚だ。水槽はそう大きい必要は無いが、水質はサンゴが飼えるほどのレベルで維持したい。サンゴ水槽に繋がった、リフィージウムでの飼育が最適だ。細かな砂を敷き、適当な隠れ家を用意する。タンクメイトはベニハゼなどにとどめておき、ほぼカニハゼ専用水槽としておくのがベスト。餌は顆粒状の人工餌を、底に撒いておくと食べる。細かな冷凍餌の使用もいいだろう。小さな個体ほど餌切れに弱いため、こまめに与えるのが望ましい。知る限りでの飼育最長記録は半年で、多くのアクアリストが1ヶ月程度の短期飼育しかできていない。

種小名は「二つの小さな眼」という意味で、背ビレの模様を指している。英名も、背ビレの模様に由来する。カニハゼという名は通称名で、日本には分布しないために正式な和名ではない。背ビレの眼状斑と、独特の行動がカニのように見えるために、この通称が付けられた。

CPファームの疑岩 その3

2006年11月20日 19:30

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現在の様子。
随分とライブロックぽくなってきた。
水槽に投入して約5ヵ月。それなりの感じになってきている。
裏側を見るとまだ白いが、裏は1年ぐらい経たないとそれらしくはなってこないのでは。全体的に、遠目では他の疑岩と遜色ない状態。ちょっとミドリイシでもくっつけてみようかな。

狩ってきたぉー

2006年11月19日 23:27

エゲレスの軽巡が無いかと、ピットロードまで足をのばしてみました。
で、ガレージキットっぽいのがありましたが、えらく高かったんで手が出ず、普通のウォーターラインシリーズを狩ってきました。

これ
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帝国海軍軽巡洋艦 神通(じんつう)
軽巡洋艦って、けっこう優雅なフネだと思うんですが、いかがでしょう。

jintsu-2.jpg
エッチングパーツ付きです。
箱には「上級者向け」とか書いてあります。
大丈夫なのか・・・・?(汗)

イギリス戦艦フッドも狩るかと考えましたが、いきなり戦艦に行く前に、まずは巡洋艦だろうということで。しかし、何故エッチング付きのを狩ってしまったのだろう・・・。

製作は正月休みの予定です。
まずはAvro Arrowを片付けなくては。

さて、プラモネタが続いたので、ここらでしばらく魚方面の更新に戻ります。

フレッチャー進水!

2006年11月16日 19:26

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完成です。
ちと分かりづらいですが、ダークグレーで汚しを施し、レッドブラウンでサビなどを表現してみました。初の船にしては、そこそこの仕上がりになったのではないかと。
デジカメの能力が足りないため、写りがいまいち・・・。

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反対側から。
とにかく小さい部品ばかりなので、飛ばしてなくさないようにと気を使いました。それにしても、完成すると船もいいもんですねぇ。船の良さを認識できたのは、ドカ山さんのおかげです。1/700の駆逐艦は小さくて大変ですが、このサイズだと何隻コレクションしても場所をとりませんね。

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上から。
やはりマスト上のレーダーなんかは、エッチングがあれば、それに交換した方がシャープになって良いんでしょうね。
うーむ、もっと良いデジカメを買わないと、接写で無理が出るなぁ・・・。

フレッチャー その1

2006年11月13日 11:38

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フレッチャー級 駆逐艦。
飲み会の際、ドカ山さんから頂いたキットです。
船を作るなんて、小学生以来ですよ。しかも、その当時はまともに塗装なんてしませんでした。なので今回のフレッチャーは、まともに作る初めての艦船模型になります。

いつもの飛行機だと、塗装はほとんどエアブラシで済ませますが、今回はだいぶ筆塗り率が高いですねぇ。船体の迷彩が、ちと面倒でした。インストを見ると、艦橋や煙突などの上部構造にも、迷彩が施されています。でも、そこはスルーさせていただきました(^^;。

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それにしても、1/700の部品は小さくて目が痛くなりますね・・・。

タイフーン完成

2006年11月09日 22:12

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タイフーンに搭載する各種ミサイル。
ミサイルにも色々とステンシルがあって、ナカナカ良い具合です。
AIM-9なんか、小さいクセにデカール一杯でしたよ。
ストームシャドウAGMも、なんかカコヨイです。

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で、搭載。

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インストの塗装指示は無視しましたが、バーリーグレイは意外とキマッたのではないかと。デカールは、ラウンデルと部隊マーク、一部のステンシルをModel Alliance のものを。他はキット付属のものを使いました。

タイフーンは、かなり気に入っている機体で、実はもう一機ストックがあります。今度作るときは、違う装備にしようと思います。次は29(R)Sqn,にしようかと。

グリペン完成

2006年11月08日 22:17

まずはグリペン完成です。
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ロービジでも、マーキングが入ると、やはり締まりますね。
キャノピーが少々歪んでいて、ちと段差ができてしまっています。

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機体下面。
ミーティアBVRAAMを4発、IRIS-Tを2発、センタータンクを装備しました。
すっきりスマートな感じになって、結構気に入ってます。

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スカイホークと比べてみました。
同等の軽量戦闘機であるF-16とは全長、全幅ともに同じぐらいですが、グリペンの方がよりコンパクトな印象がありますね。いずれは隣にビゲンを並べたいものです。

カナード祭り その2

2006年11月06日 15:46

突然ですが
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グリペンとタイフーン、完成間近です。
特に手も入れず、素組みです。
相変わらず細部の処理がヘタクソ(汗)。

塗装は、グリペンが上面をクレオスの307、下面を308で。しかし実機の下面は、もっと明るいグレーのようですね。タイフーンはインストの塗装指示を無視して、バーリーグレイで全体を塗装。レドームなど一部で色を変えてます。
[ 続きを読む ]

続かにぱん

2006年11月06日 15:22

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独特の住処に入っている、かにぱん。
比較的丈夫な透明の、袋状のものに包まれている。
カニの絵が描かれているが、まさか かにぱんが描いたとでもいうのだろうか? 日本語らしき表記も見てとれる。

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中には二匹入っている。
どうやらペアのようだ。この中で繁殖するのだろう。
寄り添っているところを見ると、ペアの仲は良いようである。

彼らが自力で住処から出てくるのを待ったが、まったく出てこない。
かにぱんの生態観察は、困難を極めるもののようだ。

ホワイトベリー・ラス

2006年11月01日 19:24

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オス個体(photo/J.E.Randall)

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幼魚・メス個体(photo/J.E.Randall)

学名:Halichoeres leucoxanthus Randall & Smith, 1980.
和名:なし
英名:ホワイトベリー・ラス Whitebelly wrasse
全長12cm
インド洋に分布

コガネキュウセンのインド洋版ともいえる種。オス・メスの差があまりなく、幼魚やメスには背ビレと尾ビレに黒斑があるのが特徴。体の上半分が黄色く、下半分が白いというパターンは、幼魚・成魚ともに変わりがない。

観賞用としてはコンスタントではないが、入荷の際はまとまった数が入ってくる。コガネキュウセンと同様、飼育が非常に容易なベラである。成長しても色合いがぼやけたりしないため、観賞魚として優れている。

種小名は「leuco(白い)xanthus(黄色)」で、体色が命名の由来。英名は、腹部が白いことから付けられている。アクアリウム・トレーディングネームは、インディアンカナリーラス。