タッセルド・ウォビゴン

2006年08月24日 22:24

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学名:Eucrossorhinus(Orectolobus) dasypogon (Bleeker, 1867)
和名:なし
英名:タッセルド・ウォビゴン Tasselled Wobbegong
全長120cm
インドネシア東部、パプアニューギニア、北オーストラリアに分布

底性サメの一種。日本ではオオセと呼ばれる底性サメに極めて近縁。オオセ類は口の周りにヒゲ状突起を持つのが特徴で、本種はそのヒゲ状突起が極めて多い。また、平たくなった体型も目を引く。ヒゲ状突起は触覚の役割を果たし、エサを探す際に使用する。昼間は動かず、基本的には待ち伏せ型の捕食をするが、夜間は泳いで獲物を探すことが多い。最大で3.6メートルという記録があるが、ここまで大きいものは見られず、記録自体を怪しむ向きもある。通常は大きくても1.2メートルほど。本種は気の荒い底性サメとして知られ、ダイバーがかみつかれた例がいくつかある。

稀な種で、ほとんどアクアリウム・トレードされることがない。出回るのは年間数匹といったところ。魚自体は丈夫で、まともな飼育設備を備えた水槽であれば、飼育そのものは難しくない。水槽の底には砂を敷いた方が落ち着く。動き回らないため、小型の個体であれば90cm水槽でもしばらくは飼育可能だ。餌は魚の切り身やイカの切り身、アマエビなどを与えるとよく食べる。水の汚れなどを考慮すると、イカの切り身が一番いいだろう。なお、サメは生体活動に必要なヨウ素を海水中から取り入れるので、ヨウ素の添加は有効。

英名の Tasselled は「ふさふさの」という意味。多数のヒゲにちなんだ名だ。Wobbegong は国内の海水魚専門誌では何のひねりもなく「ウッビィゴング」と表記されるが、「ウォビゴン」または「ウォッベゴン」の方がより正確な表記と思われる。種小名の dasypogon も「ヒゲもじゃ」という意味で、英語と似たような意味合いである。
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